国内仮想通貨取引所ビットトレードは22日に、Huobiグループとの業務提携に伴いサービスを終了することを発表しました。今後は新しい取引プラットフォームに移行しサービスを提供していくという。
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ビットトレード、Huobiグループとの業務提携で新プラットフォームに移行
国内の仮想通貨取引所であるビットトレードは、今年の9月に親会社となったHuobiグループと資本・業務提携を行いました。同社は業務提携に伴い2019年1月18日をもって、現行の取引システムを終了することを発表しました。
ビットトレードがこれまで、ホワイトラベル契約により利用していたビットバンク株式会社の取引システムは取り扱いを終了するとしています。ホワイトラベル契約とは、取引システムを開発している開発元からシステムを借りて、独自のブランドでサービスを提供することができる契約のことです。ホワイトラベル契約によって取引システムを新たに構築する必要がなく、コストやメンテナンス費用を抑えることができる特徴を持っています。
ビットトレードの1月以降の取引は、現在開発中の新プラットフォームにてサービスを提供することになると述べています。
新たな取引プラットフォームの詳細に関しては後日説明するとしていますが、流動性・利便性の高い取引環境を提供できることを想定しているという。
Huobiとビットトレードが業務提携を行ったニュースについては下記の記事にて詳しく解説しています。
中国の取引所Huobi(フォビ)、金融庁認可済みの仮想通貨取引所ビットトレードを買収
2019年1月18日までにビットトレードから出金しておく
ビットトレードのサービス終了スケジュールは、以下の表のとおりです。
項目 |
日時 |
新規口座登録停止 |
2018年11月30日 |
入金(仮想通貨・日本円)停止 |
2018年12月14日 |
注文・取引の停止 |
2018年12月27日 |
出金(仮想通貨・日本円)停止 |
2019年1月18日 |
ログイン停止 |
2019年1月18日 |
2018年11月30日から新規口座登録が停止し、2018年12月27日には注文と取引ができないようになります。そして2019年1月18日には出金(仮想通貨・日本円)も停止されます。
そして2019年1月18日以降はビットトレードに仮想通貨や日本円を預けていると引き出すことができなくなるので、それまでにウォレットに移すか出金しておく必要があります。
すでにビットトレードの取引口座を開設している方も新規に口座開設する必要がある
ビットトレードによると新システムのリリース(利用開始)は1月を予定しています。資金移管のための新規口座申し込み専用ページは12月1日(土)にメール、およびビットトレードの公式サイトにあるお知らせ欄にてアナウンスされる予定。犯罪収益移転防止法の趣旨徹底の観点から、再度本人確認書類を準備して新規に口座開設をする必要があると述べています。
Huobiも日本向け仮想通貨取引サービスを完全に停止
#Huobi 日本向けサービス終了のメールがきました。
— [NEC] ODA is UK/i;(猫) (@NEC_PC9821) November 23, 2018
どうやら本当だった様子。
HuobiJapanってどうするのかな?@HuobiJapan @HuobiJapanInfo pic.twitter.com/xHcmTT8RX0
ビットトレードとの業務提携を行ったHuobiグループも日本向けの仮想通貨取引サービスを完全に停止しました。今年の6月に日本向けの仮想通貨取引サービスを終了するアナウンスがされていましたが、今回のアナウンスによって正式に日本向けのサービス終了が確定したことになります。
しかしHuobiは今後正式に日本へ参入してくることでしょう。ビットトレードは金融庁から認可を受けている仮想通貨交換業者ですので、ビットトレードと業務提携を結んだことから日本向けのサービスを行うことが合法的に可能となっています。
今回のサービス停止は新しい仮想通貨取引プラットフォームのリリースへの準備段階と考えられ、前向きなニュースであることは間違いないでしょう。今後のHuobiグループの動向はこれから日本に参入してくる海外取引所の指標になることも考えられ注目しておく必要があるでしょう。