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東京海上日動とNTTデータ、ブロックチェーンを活用した外航貨物保険の保険金請求の実証実験が完了

 

 

導入

東京海上日動とNTTデータは、ブロックチェーン技術的用に向けた、外航貨物保険の保険金請求の実証実験を完了したと発表しました。

保険金支払いの迅速化や、書類手続きなどの業務削減効果が確認できたとし、今後は2019年度中に一部実用化を目指すとしています。

今回の実証実験は、世界八拠点でブロックチェーンを分散して適用させた取り組みとして先駆的です。

 

ブロックチェーン技術活用に向けた背景的理由

まず、海外で貨物事故が発生した際に、主に事故対応を行う拠点(海外クレーム代理店)が保険金を支払うかどうか検討するプロセスを考えます。

紙やPDFファイルなどの証明する事故報告書や貨物の損傷写真、Invoice(商業送り状)等の貿易関連書類ならびに保険証券を収集する必要があります。

そして、保険会社へ補償内容をメール等で確認する必要があります。また、海外クレーム代理店と鑑定会社との間で、事故の内容等に関して、情報共有が必要になります。

 

このように、金融分野にとどまらず、多種多様な組織がグローバルにまたがって絡み合い、複雑に情報連携する現状です。

このため、海外クレーム代理店が、世界中に点在する貿易関連書類と最新の保険証券の収集、関係者との情報共有をいかに迅速にかつ正確に実施できるかが、迅速で正確な保険金支払い手続きを実現する上で重要になってきます。

 

 

実証実験のおおまかな概要

分散型の情報連携システムへ

各組織のシステムが個別にデータを保有する世界から、分散型台帳によるデータ共有を前提としてシステムが連携する世界へ。

情報の高速化、取引情報の整合性の維持、書類送達コストの削減が期待できます。

 

外航貨物海上保険における保険証券の電子化、および電子化した保険証券のブロックチェーン上での流通を実施し、セキュリティー確保、実業務の適用可能性、人的コストと書類の送達コストの削減効果を検証します。

 

保険証券の内容は信用状(L/C)の記載と文字通り一致することを要求されることが多く、誤入力等による契約の手戻りや転機作業が一定量あり、引き受け確認の負荷が高い状況にあります。

外航貨物海上保険システム「CargoNext」とNTTデータの「貿易業務ブロックチェーン」を連携することで、保険申し込みから証券発行まで一気に貫通することが可能になり、事務手続きの効率化/利便性向上が想定されます。

 

 

 

実用化に向けて、ブロックチェーンの特性を生かし、世界中にノードを分散配置を予定しています。国を跨いだノード間連携をイメージしています。

検証した海外拠点

欧州:ドイツ、オランダ

米州: 米国、チリ

アジア: 中国、台湾、韓国、タイ

 

 

保険証券に必要な主要18項目に対し、L/CInvoiceB/Lより12項目について自動入力が可能になります。

 

複数の取引関係者間において、ブロックチェーン上で情報を共有することにより、情報の再利用やペーパーレス化などが可能になりました。

これにより、業務の効率化やコスト削減、参照者への情報伝達の迅速化などが期待されます。

 

機能面だけでなく、ブロックチェーンの特徴を生かしたセキュリティや運用性の観点でも検証を行いました。

 

保険証券および、L/CInvoiceB/Lをブロックチェーン上で取り扱っています。

実証実験の検証を行った結果、被保険者である荷主側では保険支払いが最大1ヶ月超だったのが1週間程度に短縮されたほか、必要書類の用意や提出に関わる業務が削減されました。保険会社側でも、情報共有業務の削減に繋がりました。

また、保険会社側が提供する海外のクレームエージェント(貨物損害サービス代理店)や鑑定会社の側でも、業務迅速化や効率化といった効果が認められたといいます。

 

今後について

 

 

PoC(実証実験)を通して、保険証券のみならず貿易業務全体へブロックチェーン技術を運用することの有用性を確認し、実用化に向けた貿易関係者が協調して課題解決を進める枠組みが必要です。

NTTデータは、国内外における幅広い貿易関係者が参加する業態横断型のコンソーシアムを設立を目指し、一連の貿易業務サイクルを廻すことで、課題の抽出・解決や実用化に向けた取り組みを推進します。