アメリカの大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は2日に、同社が運営する上級者向け仮想通貨取引プラットフォームコインベースプロ(Coinbase Pro)にBATトークン(Basic Attention Token)の取り扱いを開始することを発表しました。公式ブログで明らかになりました。
コインベースプロでBATトークンの取り扱いを開始
アメリカの仮想通貨取引所であるコインベースは、同社が運営している上級者向け取引プラットフォームである「コインベースプロ」でBATトークンの取り扱いを開始することを発表しました。コインベースプロは、いわゆる販売所形式で提供しているコインベースとは違い、取引板を活用したトレーダー向けの取引所といえます。
BATトークンの受け入れは取引が開始される12時間前から始まり、十分な流動性が確保された段階でBAT/USDC(サークルUSD)の注文を受け付けます。
コインベースプロの提供地域であればBATトークンの取引は可能ですが、しばらくの間ニューヨーク州の居住者に対しては提供されない予定としています。
またBATトークンの取引は、Coinbase.comやスマホアプリではできません。
BATトークンの取引が開始した初期段階では取引制限がされることとなっており、4段階を経て通常の仮想通貨の取引と同様になります。
コインベースプロのTwitterアカウントでは、段階が進むごとにアナウンスされる予定となっています。
第1段階:トランスファーオンリー
ユーザーはBATトークンをコインベースプロアカウントに移すことができます。
トランスファーオンリーの段階ではBATトークンを取引することはできません。
第2段階:ポストオンリー
ポストオンリーの段階では、BATトークンの指値注文が出せるだけで、注文を出しても取引はマッチングされません。
第3段階:リミットオンリー
指値注文のマッチングがされるようになります。リミットオンリーの段階では、BATトークンの指値注文のみ受け付けており成行注文はできません。
第4段階:フルトレーディング
フルトレーディングでは、指値注文、成行注文、逆指値を含むすべてのトレーディングサービスが利用可能になります。
BATトークン(Basic Attention Token)はブラウザ上で利用できるトークン
BATトークン(Basic Attention Token)は、イーサリアムブロックチェーンをベースにBrave社が発行しているトークンです。Brave社はブロックチェーン版ウェブブラウザ「Brave(ブレイブ)」を開発しており、BATトークンはそのBraveブラウザ上で利用できるトークンです。
Braveはブロックチェーンを活用してウェブ広告を根本的に変えることを目指しています。ウェブブラウザといえばGoogle ChromeやYahooがですが、これらは中央集権型システムにあたります。
これまでの広告の仕組みでは、GoogleやYahooなどの中央管理者が広告の方向性やルールを一方的に決めれるなど権力が集中してしまうことが問題となっています。
たとえば、使用条件を変える場合にもユーザー側が受け入れるしかありません。また広告によって生じた成果を中央管理者側で操作することが可能なので透明性が問われることにもなります。
ところがBraveでブロックチェーンを活用することで、広告によって生じた成果の改ざんや不正はできなくなります。正確な広告料の支払いも可能になり、透明性も高いといえます。
また生じた成果をトークンで支払うこともできます。BATトークンで購入できるモノやサービスが増えれば、それだけ価値を生み出すこともできます。