投資メディアのInvesting Havenによる、2019年の仮想通貨業界の投資に対し、一体何が起きるのか5大予想が発表されました。乱立していたICOなどによる通貨も投資意義のないモノは淘汰され中身のあるものだけが生き残るとのことです。さらに来年はあの通貨がビットコインを超すと予想しています。
機関投資家の参入が市場復活の合図
現在、様々な仮想通貨投資家やアナリストが予想をたてています。その中でも共通しているのは「機関投資家の資金流入」です。投資メディアのInvesting Havenによる予想では来年に機関投資家が参入してくるのは疑いの余地がないとし、それが仮想通貨市場の復活の合図だと予想しています。
ETFやカストディサービス、先日、発表されたばかりのフィデリティなどインフラが整いつつあるとしてInvesting Havenは中でもBakktのCOO、Adam White氏のインタビューを抜粋し根拠として紹介しています。
「最近の市場動向が、実際には機関投資家が参入したくてウズウズしているのに対し、仮想通貨への関心が冷え込んでいると誤った印象を与えています。」
ウォールストリートは、大衆のためにデジタル資産をパッケージ化する準備をしていたことは明らかで「ビットコイン(BTC)やアルトコインに興味を持っている層は、小売りなど一般投資家から機関投資家へと変わってきています。ですが既存の取引所などのインフラは彼らの希望や基準を満たせず、静観して待っている状態です。」
と話していました。なおBakktは12月12日からビットコイン先物取引をスタートします。
ビットコイン(BTC)の上昇
Investing Havenによればビットコインが仮想通貨全体のの指標になるのはいまだ間違いないとし、傾向を判断するのに使えるとしています。
ですがビットコインは今まで過去7年間と同じように10倍の利益をもたらすのは難しいだろうと予想しています。原因としてはビットコインの先物の上昇にあるとのことで、もしビットコインの底打ちが終わったとして1BTCは現実的な上昇目標として過去最高値は更新するとして2万5千ドル(約280万円)が来年の目標だろうと分析しています。
リップルがビットコインにうって変わる?
Investing Havenはリップル(XRP)が来年に大躍進すると予想していてこれが一番自信があるものになると伝えています。
理由としてもし、機関投資家が参入してきて何百万ドルもの投資資金を保有していた組織ならどの通貨を選ぶのか?それは今までの法則同様「ローリスク・ハイリターン」のモノを選ぶのではないか?さらにリップルは主要アルトコインとして上位にランクインをするさまざまな実績があったという理由を上げています。
さらにビットコインは今や投資手段としては成熟していて何倍もの利益を狙うのは難しいと予測し、機関投資家は資金を投入する際にはプロジェクトや真の付加価値があり信頼ができローリスク・ハイリターンの通貨を選ぶだろうとしリップルを推奨しています。
なおリップルの来年の価格は数年で倍になるとし、2019年だと20ドル(約2200円)へ到達すると予測しています。
なお、機関投資家の選ぶであろう仮想通貨はリップル、ビットコイン、イーサリアム、ステラールーメンの順と考えているようです。
価値のある仮想通貨だけが成功する
2018年に仮想通貨業界で成功したことを1つあげるとするならば市場がクリーンになることだろうと伝えています。ICOバブルにより様々な通貨が誕生しましたが、今年に入り市場が冷え込んだことによって意味のない通貨は無くなり、本当に価値のある通貨が2019年に大躍進するだろうと予想しています。
今ある仮想通貨のうち90%が消滅するだろうとし、現在すでに2000個あるうちの半分の1000個が消滅、もしくは詐欺であると消滅したコインを紹介するサイトをあげ自分達が今まで選んだコインはここには掲載されていないと自信を覗かせています。
さらに生き残った本当に価値のある通貨は2019年に始まり、2020年から2022年にかけて非常に勢いがあり上昇していくとしています。
ブロックチェーンの実装の加速
今年は企業によるブロックチェーン技術の採用が少なかったとしあまりうまくいってないと思う人も多いかもしれないと述べ、しかし2019年には実装が進むとしています。
世界最大級のサービスファームであるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)によれば最近、多くの顧客である企業がブロックチェーンのイニシアチブに大金を費やしていて投資額はさらに増加し続けると予想しています。
なおPwCによるブロックチェーンアドバイザーに関連するサービスの需要は、今年の17億ドル(約1,900億円)にものぼり来年も同じかそれ以上の需要があるとしています。
あくまで予想ではありますが、多くの著名な分析家も来年は明るい予想をたてていて長かった冬の時代ももう少しで明けるのかもしれません。