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韓国大手仮想通貨取引所Bithumbが396億円で買収される 概要や市場への影響を解説

仮想通貨の動向を見極める上で、政府による規制などの状況に目を向けるのも大切ですが、同時に仮想通貨取引所や大手の投資ファンドといった影響力のある民間企業の動きにも注目していく必要があります。

2018年10月、シンガポールに拠点を置くブロックチェーン投資ファンドであるBK Global社が韓国最大級の仮想通貨取引所であるBithumbを約396億円で買収したとのニュースが報じられました。この出来事は何を示唆しているのか、Bithumbの仮想通貨マーケットにおける重要性という観点から解説するとともに、今回の買収がアルトコイン市場にどのような影響をもたらしていくのか考察していきたいと思います。

韓国の仮想通貨取引所「Bithumb」が買収される

  

シンガポールに拠点を置くブロックチェーン投資ファンドであるBK Global社が韓国最大級の仮想通貨取引所であるBithumsを約396億円で買収したと、2018年10月、News Asiaが報じました。取引規模の大きい取引所が買収されたニュースとあって世界が注目している本件ですが、買収を行ったBK Global社とはどのような会社なのでしょうか。

BK Global社とは

BK Global社は形成外科医出身のキムビョンガンBKグループ会長が立ち上げた投資ファンドです。BK形成外科は韓国国内でも事業を展開しており、その技術力の高さから国内外からの患者に対してたくさん整形手術を施しており、韓国の熾烈な整形業界で大成功している企業の一つです。

買収の概要

Bithumb社は2018年2月に査定されていたところによるとその価値が990億円に登ると言われていました。従って、今回の396億円での買収は半額以下の破格の値段であると言えます。

もともとBithumbの最大株主はBTC Korea Holdingsで76%の株式を保有していました。今回BK Groupは76パーセントの半分にあたる38パーセントから1株分だけ多い株数を購入したため、以前は5番目の株主であったキムビョンガン氏が筆頭株主となりました。

前筆頭株主であったBTC Korea Holdingの報告書によるとBithumbの売り上げ高は以下の通りとのこと。

  • 2018年第1四半期…3030億ウォン(約300億円)
  • 2018年第2四半期…2180億ウォン(約216億円)

Bithumbは香港でBithumbのDex(分散型取引所)版をリリースする旨をすでに発表していましたが、買収後筆頭株主となったキムビョンガン氏の発表によるとこの方針は変えず、予定通りリリースを予定しているとのこと。分散型の取引所になると世界中のユーザーからの入出金がスムーズになるほか、Bithumbで多く見られたハッキングを減らすための糸口になると見られておりユーザーからも期待が集まっていました。

Bithumbはどんな取引所?市場における位置付けは?

今回買収されたBithumbは韓国の大手仮想通貨取引所ですが、一体どのような取引所なのでしょうか。概要や市場における位置付けをおさらいしておきましょう。

仮想通貨取引所Bithumbの概要

韓国の大手仮想通貨取引所であるBithumb(ビッサム)は、韓国国内の他世界中の人に利用される取引所であり、日本語の他にも英語やスペイン語など6ヶ国語に対応しています。

韓国の3大仮想通貨取引所といえばBithumbとKorbit、Coinoneの3社を指しますが、その中でもBithumbの取引量はずば抜けており、2018年1月24日現在では韓国全体の76%を占め、12%のシェアを持つkorbit、11%のcoinoneを大きく突き放しています。Bithumbで取り扱う通貨は現在12種類。Bitcoinに加えてEthereum、Dash、Litecoin、Ethereum Classic、Ripple、Monero、Zcash、Qtum、Bitcoin Gold、EOS、Bitcoin Cashの取り扱いがあります。

Bithumbの仮想通貨市場における位置付けとは

Bithumbは仮想通貨市場においては以下のような点で注目されてきた取引所です。

  1. ハッキング事件とその対応
  2. 独特な市場形成とその出来高
  3. 韓国プレミアム価格とその背景

上記の3点について以下でそれぞれ詳しく説明していきます。

1.ハッキング事件とその対応

Bithumbは2018年6月20日、ハッキングと資金の流出があったとの報告を行いました。この事件での被害額は3000万ドル(33億円)にものぼったとのことです。当時、世界世界最大級の出来高を誇っていたBithumbが大規模なハッキング被害にあったとのことで、世界中にかなり大きな衝撃を与えたニュースでした。金額の大きさからかなり致命的な事件であると思われましたが、Bithmbの対応は極めて迅速かつ適切でした。被害にあうのとほぼ同時に、損失はBithumが全てカバーするとともに他の全てのアセットをコールドウォレットに移行している旨を公開しました。これにより、市場への影響をかなり限定的なものに留めることができました
Bithumb、もとい韓国では特にアルトコインの取引が盛んであり、高い出来高を誇っていました。ハッキング事件が起こった際もアルトコインへの影響を懸念する声が多く聞かれましたが、迅速な対応でほとんど影響なく事態を収束することができました。一方で、ハッキング以降は特定通貨の出金が制限されるなど懸念されていたのとは違う形で影響が出てしまっており、ハッキングの影響が違う形で出ており、韓国独特の「 bvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv」へと発展していきました。これに関しては後述します。

2.独特な市場形成とその出来高

Bithumbのある韓国国内における仮想通貨取引の特徴といえば、アルトコイン先行の出来高である点が挙げられます。世界がビットコインを主軸に取引を繰り広げる中韓国では常にアルトコインの出来高がビットコインを上回っており、2017年末のアルトコインバブルを牽引しました。

その韓国のアルトコイン市場を支えているのがBithumbです。世界の出来高一位を誇る仮想通貨取引所であるBinanceと並ぶ出来高を記録することもしばしばです。このことからも、Bithumbは世界のアルトコイン市場においても一定の影響力を持った取引所であるといえます。

3.韓国プレミアム価格とその背景

韓国ではビットコインの出来高をアルトコインが上回るという独特の市場が形成されているとお伝えしました。この傾向は価格にも影響を与えており、韓国国内においてプレミア価格が形成されていました。取引BOTや世界的なアービトラージが盛んになることで、この価格乖離は一旦収束を見せていました。

しかし、「1.ハッキング事件とその対応」でお伝えしたようにハッキング事件後に出金停止となる通貨が出て来たことや、韓国政府がAML規制強化を行ったことで韓国国外へのフィアット出金が難しくなったことを背景に、このアービトラージの環境が崩れ再度韓国プレミア価格が再燃しています。今の韓国国外と隔離された環境はいわば「鎖国」状態です。従って、この価格が世界のアルトコインの市場価格に直接的に影響を及ぼすことはありませんが、今後状況が変われば世界の市場を牽引して行く可能性は大いにあります。今後もウォッチして行くべき市場の一つであるといえます。

Bithumb DEXは鎖国状態の韓国仮想通貨市場と世界の橋渡しをするかも

Bithumbは買収される直前にBithumb DEXを香港でリリースすることを発表しており、買収後もプロジェクトが継続することを発表しています。同取引所はDEXの経験があるOne Root Network(RNT)の支援を受けて開発されており、海外ユーザーへターゲットを広げる目的で導入されます。

先述の通り韓国の取引所は孤立した状態となっていましたが、Bithumb DEXが韓国と世界との橋渡しとなることも期待されています。Bithumb DEXで取引可能となるアルトコインの種類にも引き続き注目が集まっています。

Bithumb買収に対する投資家の反応

経営方針がガラッと変わる可能性もある買収ですが、今回の買収を楽観的に捉えている投資家も多い模様です。韓国の大手取引所はいずれもカカオやネクソンといった大企業が親会社となっているケースが多く、今回Bithumbが買収されたのもそのケースに倣う形となるため抵抗なく受け入れられているようです。

大手企業が親会社となっている取引所はセキュリティに重点を置く傾向が強く、現状ハッキングの被害は出ていません。Bithumbは対応こそ迅速だったものの過去にはハッキング被害にあっており、今回の買収でセキュリティがより一層強化されるのではとの期待も高まっています。

また、シンガポールを拠点とするBK Global Consortiumが親会社となったことで今後DEXの香港進出に加えてシンガポールでの事業も拡大されるのではないかと期待されています。

まとめ:韓国の特殊な仮想通貨事情を担うBithumbの買収、今後の展開に期待大!

韓国の仮想通貨取引業界は、アルトコイン先行の出来高や韓国プレミア価格といった、世界情勢とは異なる特殊な状況下に置かれています。その韓国仮想通貨取引を支える大手取引所であるBithumbの買収は、セキュリティの強化や海外との橋渡しになるといった点において投資家から大いに期待を集めています

今後のBithumbの方針によっては世界の仮想通貨相場、特にアルトコイン相場にも大きな影響が出る可能性もあるので、引き続き注視していく必要がありそうです。最後まで読んで頂きありがとうございました。