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Bitmain、IPOへ香港取引所へ申請

 

 

導入

仮想通貨マイニング大手のBitmainが香港証券取引所にて公式のIPO申請を行ったことが判明しています。

マイニング競合が続々とIPOを行う中、2017年8月、2018年6月、8月と3度の資金調達ラウンドを経て7.6億ドルを集めるなどマイニング業界のIPOでは一線を画す注目度があるようです。

 

マイニングとは?

ビットコインの取引がマイナーに処理され、ブロックチェーン上に記録されることで改ざんされなくなる一連のプロセスを指す。

コンピューターは、ビットコインのトランザクションを受け取り、一定数(1MB)に達するとまとめて一つのブロックに入れる。

取引の処理時とブロックチェーンに加える時に、採掘者は複雑なPoW暗号アルゴリズムの計算を解く。一番最初に解いたマイナーが報酬を得る仕組みになっている。

 

IPO成功に向けて

マイニングデバイスに利益が集中していることについて

Antiminerと呼ばれるマイニングデバイスを主に開発・販売するBitmainでは、実に収益の77%(2016)、90%(2017)、94%(2018年上半期)と、マイニングデバイスに利益が集中している現状があります。

今後、競合他社からより高性能のマイニングデバイスが開発された場合、市場のパイを奪われ、収益基盤をなくしてしまうという可能性を懸念されていますが、これに対して共同創業者のJihan Wu氏は、十分な費用と人員を研究費に割いているので、心配はないとしました。

さらに、人工チップなどASICが重視される仮想通貨以外の分野にも進出したいと考えており、マイニングデバイス開発の技術を生かして他の収益に繋げたい意向です。

また研究費に関しては、研究費に関する投資と株主に対する総リターン(TRS : Total Return to Shareholders)には強い相関があることが示されており、短期的にキャッシュフローがいくらか減ってしまうことは仕方ないでしょう。

 

2016年

2017年

2018年上半期

マイニングデバイス/収益

77%

90%

94%

研究費

7300万ドル

8600万ドル

 

台湾の半導体製造会社(TSMC)はBitmainの最大のサプライヤーであり、2018年上半期の総供給の59.2%を占め、サプライヤーのリスクが集中する結果となっています。

 

ASICとは?

ASICとは「Application Specific Integrated Circuit」の略で、特定の目的のために使用される集積回路のことである。

集積回路といえば一般的にインテルのCPUや最近では人工知能分野で注目を集めるNvidiaのGPUなどを指すが、ビットコインのマイニングの場合は、特定の演算をいかにハイスピードで処理できるかといったことが求められる。

計算に特化して開発されたのがASICマイナーである。

 

2018年2Qで損失を隠していたことが発覚

IPO目論見書によると、Bitmainのマージンは全体的に低下しており、上半期の売上総利益率は36%で、2016年の54%、2017年の48%、から徐々に低下していることがわかります。

そして、2018年の上半期の売上原価率は52%で、2016年が64%、2017年が54%と記載されており、同様の結果となっています。

さらに、同社は2018年上半期に需要を過大評価したかを詳述し、その結果、その在庫は10億ドル膨らんでいます。

 

仮想通貨資産の誤った資産計上

さらにBitmainは、Bitcoin、BitcoinCash、Litecoin、Ethereumなどの仮想通貨建ての資産を購入時の価格で評価報告していたことも明らかになっています。

通常、こういった流動性の高い資産の評価は、購入時の市場価格ではなく決算時の売却価格に基づいて算出します。

在庫同様、誤った将来予想が招いた損失であるといえます。

 

まとめ

マイニング市場では、二番手のCanaanの2017年収益が204百万ドルで10億から20億ドルの資金調達を目標にすることからわかるように、70%のシェアを誇るBitmainはマイニング巨人でしょう。

一方で、ずさんな会計処理や在庫や仮想通貨資産による将来予想のミスマッチなど、まだまだ洗練されている企業とは言い難いのが現状でしょう。

金融市場における株式発行による資金調達では、株主からの資金を得るために、長期的に価値を創造することです。

例えば、会計処理を水増しすることで短期的な企業価値の増大などといったことは、投資家の判断を誤らせ、結果的に株式価値の毀損といった状態が継続化します。

ASIC市場の大きなシェアを持ち、研究への十分な投資を行っており、仮想通貨市場の動向に左右される部分は大きいとはいえ、よい投資結果を生んでいるといえるでしょう。

より成長していく企業として長期的に存続していくために、IPOで資金調達を行い、仮想通貨マイニング以外の分野に参入していくきっかけを得ることが大事でしょう。

仮想通貨企業の IPO : 大手企業が続々と参入・検討