なるほど!をお届けする仮想通貨情報メディア

  • BTCBTC

    371,008円

  • ETHETH

    9,814.4円

  • ETCETC

    422.33円

  • LTCLTC

    2,914.3円

  • BCHBCH

    9,251.7円

  • XRPXRP

    32.881円

  • LSKLSK

    0.0000円

  • XEMXEM

    6.9359円

マイニング大手Bitmain、Bitmex Researchの分析によって多額の損失がある可能性が明らかに

仮想通貨取引所Bitmexのリサーチ部門Bitmex Research(ビットメックス・リサーチ)は、マイニング大手Bitmain(ビットメイン)には多額の損失の可能性があると、30日にレポートで発表しました。

Bitmex Researchは、最近ツイッター上に流出したBitmainのプレIPO目論見書に記してあった財務データを分析し、IPO自体はうまくいくかもしれないが、今後の成功は経営陣の裁量次第と結論付けました

Bitmainは仮想通貨マイニング分野で最大の企業である

まずはBitmainがどういった企業かを見ていきましょう。

Bitmainは、現在仮想通貨マイニングの分野でトップのシェアを占めています。

Bitmainの事業は主に、

  • ASICの設計・製造
  • マイニングプールの運営
  • マイニングファームの運営

の3つで構成されています。

ASICの設計・製造

ASICの設計・製造はBitmainにおける中核の事業といえます。

ASICとは仮想通貨マイニング専用のコンピュータであり、大量の電力を消費する代わりに多くの仮想通貨を採掘することができるハードウェアです。BitmainはこのASICを独占的に販売することで急速に成長してきました。

Bitmex Researchでは、BitmainはASICの設計・製造の領域では支配的な企業としており、2017年のビットコインマイニングハードウェアのシェアは77%、仮想通貨全体で見ると85%のシェアを獲得していると記しています。

マイニングプールの運営

BitmainはBTC.comAntpoolという2大ビットコインマイニングプールを運営しています。

マイニングプールとは、世界中から提供されたハッシュパワー(計算能力)を1箇所に集めて仮想通貨マイニングをおこなう事業のことです。得られた仮想通貨は提供したハッシュパワーの大きさに応じて各自に分配されます。

PoWの特性として計算能力が高ければ高いほど有利にマイニングできるので、マイニングプールではビットコインやライトコインなどPoWが採用されている仮想通貨が選択されます。

 

BTC.comはビットコイン専用のマイニングプールであり、56万台以上のマイニングハードウェアが稼動しています。またAntpoolはビットコインとアルトコインのマイニングに44万台以上のマイニングハードウェアを稼動しています。

BitmainはViaBTCにも投資をおこなっており、過去6ヶ月間でこれら3つのプールは世界市場で約48%のシェアを占めているとしています。

マイニングファームの運営

2016年にはBitmainがマイニングファームで最大の企業でありましたが、今回の流出で大幅に縮小していることが判明しました。Bitmex ResearchはこれをプレIPO目論見書で最も興味深いことに位置づけしています。

 

Bitmainの採掘事業による収入は、2016年の総収入の18.4%から2018年第1四半期にはわずか3.3%まで減少していることがわかりました。

これは仮想通貨マイニングに参入する事業が増え競争が加速。ハッシュパワーの流入で採掘難易度が上昇し、思うように採掘できなくなったことが原因として挙げられています。

Bitmainは仮想通貨マイニングの分野で他社の追随を許さない、強力または優位な立場である企業といえます。

Bitmainは大量の在庫、ビットコインキャッシュの含み損を抱えている

ところが、Bitmainは多額の損失に直面している可能性が高いという。
Bitmex Reseachでは、Bitmainは多くの在庫を抱えている可能性があることが貸借対照表上で見られたとしています。2018年3月の時点で12億ドルの在庫を抱えているとし、これは2017年の売上高の52%にあたります。

 

さらに大きな損害を及ぼしているのが、昨年購入したビットコインキャッシュの含み損です。Bitmainはビットコインキャッシュの買い増しで営業キャッシュフローの大半を費やし、結果として3億2800万ドル(360億円)の損失を計上した可能性があるとしています。

 

現在Bitmainは、年内に香港証券取引所へ上場予定としており、IPOにむけて資金調達をおこなっています。IPOの前におこなわれたプレIPOでは140億ドル(約1兆5000億円)の資金を調達しており、IPOでさらに数十億ドルの資金調達がされると見られています。

ところが最近のニュースで、BitmainのプレIPOに日本の通信事業ソフトバンクや中国のIT大手のテンセントが参加していると報じられていましたが、実際には参加していないと各社が発表するなど不明瞭なうわさが流れています。

Bitmex ResearchはBitmainは仮想通貨マイニングの分野においてはトップシェアを獲得しており多くの利益を上げている企業である。IPOに関する不明瞭な噂はあるが、多くの投資家たちの関心を引きつけているのは変わらないとみています。

ソフトバンクがマイニング大手BitmainのIPO投資への参加を否定

Bitmainの今後の成長は経営陣の裁量次第

Bitmainは現在仮想通貨マイニングの分野で最大の企業とされていますが、Bitmex Researchは、そのリードは失われつつあり2年以上も同社のパフォーマンスは上がっていないと述べています。その理由は、Bitmainの中核であるASICの開発がまったく進んでいないという点です。

Bitmainの主力機であるAntminerS7とS9の設計は同社の開発チームではなくYang Zuoxing氏という技術者がおこなっていたものでした。ところが同氏がBitmainを離れたために技術的な進歩ができず、同社はASICの後続機を2年以上リリースできていません。

Bitmex Researchは、イノベーションと優れたマイニング機器の生産能力がなければ、Bitmainが売上を生み出す唯一の方法は価格を下げることであり、最終的には同社が支配的な市場ポジションを失うと述べています。

今後Bitmainが成長するためには、Bitmainの管理チームは会社のリソース管理を改善する必要があると結論付けています。