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Filecoin(FIL)とはどんなコイン?概要や将来性を徹底解説

皆様の周りに仮想通貨を持っている、または持っていたことがある人はどれくらいいるでしょうか。近年の仮想通貨ブームのおかげで取引経験者は増えてはいるものの、まだ少ないのが現実です。では、Google DriveやDrop Boxなどの「クラウドストレージ」を利用したことがある人はどれくらいいるでしょうか。様々なもののデータ化が急速に進む現代、恐らく、仮想通貨ユーザーより遥かに多くの人がクラウドストレージを利用したことがあるのではないでしょうか。

そんな便利なクラウドストレージですが、実は近年、仮想通貨にも用いられる技術である「ブロックチェーン技術」を利用してクラウドストレージの在り方を見直そうという動きが起こりつつあります。様々なプロジェクトがありますが、その中でも今注目を集めているのが「Filecoin」というプロジェクトです。今回はFilecoinプロジェクトについてその概要や将来性、更に最近の動向まで一挙に紹介していきます。

Filecoinのプロジェクト概要

Filecoinは簡単に言うとブロックチェーン技術を用いてクラウドストレージを構築しようというプロジェクトです。具体的にどのような特徴を持っているのか以下で詳しく紹介していきます。

Filecoinの特徴①分散型ストレージ

Filecoinの最たる特徴は「分散型ストレージ」です。従来のGoogle Driveなどのストレージサービスは中央集権型のストレージであり、ユーザーが預けたデータは全て中央のサーバーで管理されていました。万一その中央サーバーがハッキングされた場合にはデータが全て盗まれてしまいますし、サーバーダウンの際には全てのデータが飛ぶのでバックアップを取っておく必要があり、高い管理コストが掛かります。また、管理者による検閲を回避できないという機密性の問題もあります。分散型ストレージでは第三者を介すことなくデータの持ち主のみが常に自分でデータを管理することになるので、これら既存の中央集権型ストレージの問題を回避することができるのです。

Filecoinの特徴②2つのマーケット

Filecoinには「ストレージマーケット」と「リトリーブマーケット」の2つのマーケットがあります。それぞれのマーケットについて解説していきます。

まず、ストレージマーケットでは情報をネットワーク上にアップロードし保管したいユーザーと、逆にオンラインのパソコンやハードディスクの空き容量が余っておりデータの保管場所として提供したいユーザーがマッチングします。データを沢山保管したい企業などではストレージの確保に多大な金額をつぎ込んでいるので、このように個々人が使用していない空き容量を安価に貸し出し有効活用できるというのは大きなメリットです。

ユーザーがデータをアップロードすると、データは複製、暗号化、分割されてネットワーク上のユーザーに配分されて管理されます。分割されたデータのありかはブロックチェーン上の「アロケーションテーブル」にて全世界に公開されています。セクター(空き容量)を貸し出すユーザーは、「Proof of Storage」を発行して、データを保管していることを証明します。Proof of Storageは「ある期間、一定量のデータを」「品質を保って」情報を保持していることを表すものです。

一方、もう一つのリトリーブマーケットでは、ユーザーが自分がアップロードした情報にアクセスすることができます。分割されて保管されている情報を1つにまとめると、ユーザーはユーザー自身だけが持つ秘密鍵を用いて情報を閲覧することができます。尚、ユーザーが分散型ストレージにデータをアップロードしたりデータにアクセスする際にはFilecoinトークンを支払う必要があります。

Filecoinの特徴③2つのマイナーが存在する

Filecoinには「ストレージマイナー」と「リトリーブマイナー」の2種類のマイナーが存在しています。以下ではそれぞれについて解説していきます。

ストレージマイナー(Storage Miner)

ストレージマイナーは、自分のパソコンやハードディスクの空き容量の一部(=セクター)をFilecoinに貸し出すことで報酬としてFILトークンを得ることができます。貸し出すためにはセクターが一定期間空き容量としてオンラインに存在することが必須となるので、まずストレージマイナーは「一定期間空き容量がオンラインに存在する」という旨を宣誓し、その担保としてFILトークンをブロックチェーンに送ります。セクターの容量と値段を設定してストレージマーケットで売りに出し、もしそれを借りたいユーザーが現れると代金が支払われます。借り手のデータはセクターに送られ、保管されます。

ストレージマイナーは随時、先述のProof of Storageを発行して自分が情報を保持していることを証明する必要があります。宣誓が守られない、データが紛失する、オフラインでアクセスできなくなるなどのケースが万一発生すると、ブロックチェーンに送った担保の一部が没収されます。また、ストレージマイナーは保有するデータの量に応じてブロックの生成を行う権利も得ることができます。

リトリーブマイナー(Retrieve Miner)

アップロードされた情報は複製、暗号化、分割されてネットワーク上のユーザーに配分されて管理されますが、リトリーブマイナーはその分割された情報の破片をユーザーの代わりに集め提供する役割を負い、その対価としてFILトークンを得ることができます。データがどこに格納されているかを示すアロケーションテーブルをもとに、ユーザーの要求するデータをストレージから引き出します。ユーザーとリトリーブマイナーで交渉が成立するとデータを渡す対価としてFilecoinが支払われます。ストレージマイナーがリトリーブマイナーの役割を兼ねることが多いです。

非常に話題を集めたICO

そもそもICOとは「Initial Coin Offering/(新規仮想通貨公開)」の略で、別名をクラウドセールやトークンセールなどとも呼ばれています。仮想通貨のICOにおいては独自の仮想通貨を発行・販売することで開発費や研究費を調達することができます。通常であればICOを行う場合はなるべく多くの資金を集めたいと考えるものなので、なるべく多くの人々に参加を促すものです。Filecoinも開発資金調達のために2017年にICOを行っていますが、FilecoinのICOにおいてはなんとコインの購入が総資産額1億ドル以上の投資家、または年間で$20万以上の利益を出した投資家のみに限定されたのです。この基準は非常に高い水準であり、殆どの個人投資家はFilecoinのICOに参加することができませんでした。従って、一般上場後にICOに参加できなかった投資家がこぞってFilecoinを買い付け値上がりする可能性は大いにありそうです。

2017年8月10日から9月7日の間に行われたFilecoinのICO。通常トークンセールにおいては全発行予定通貨量の一定の割合のみを予め定めて販売するものですが、この時のICOはなんと販売量上限を設けませんでした。ICOが開始されてから1時間でなんと1.8憶ドルの資金が調達され、トークンセール期間全体では2億ドルが調達されました。このICOで大量のコインがばらまかれたことは将来の値下がりに繋がるのではないかという懸念もありますが、歴代2位とも言われる多額の金額を短期間で集めたことは話題を呼び、コインの知名度アップにも大きく貢献しました。

Filecoinのメリット・デメリット

Filecoinについてメリット・デメリットをまとめました。今後一般上場された際に購入するかどうかの検討にお役立て下さい。

Filecoinのメリット①ホワイトペーパーがしっかりしている!

近年、ICOは良いものも悪いものも乱立しており、中には詐欺まがいのICOも少なくありません。ホワイトペーパーが存在しないICOも存在する中で、Filecoinのホワイトペーパーは36ページにわたりびっしりとその仕組みなどが説明された、ボリューミーかつしっかりした内容のものです。もちろんこれだけで判断することはできませんが、ホワイトペーパーは詐欺ICOかどうかを判断するための一つの重要な要素であり、その点においてFilecoinはかなり安心安全なプロジェクトと言えそうです。

Filecoinのメリット②誰でもマイニングができる!

Proof of Workを採用しているビットコインなどの仮想通貨において、マイニングの際には複雑な計算を行うことが求められており演算能力を上げるための特殊なコンピュータが必要です。個人単位でマイニングを行うと電力などの費用で損をすることも少なくなく、結果的に仮想通貨のマイニングは一部の人に閉じられたものとなってました。

一方、FilecoinはProof of Storageを採用しており、誰しもがマイニングで利益をあげることができます。参入障壁の低いサービスなので、多くのユーザーが参加することで今後より便利になっていく可能性も高く、また、サービスに利用されるトークンの価値は上がっていく可能性が高そうです。

Filecoinのメリット③ストレージの需要はうなぎのぼり!

個人でもビジネスシーンでも近年急速にデジタル化が進んでおり、ストレージの確保に対する需要はコンプライアンス対応やビジネス的戦略の観点からも高まっています。このように需要のあるところではお金を払ってでもストレージを確保している一方で、世界では存在するストレージの約50%が未使用のまま放置さえていると言われています。このような状況下において、ストレージの貸し借りができるのは大きな強みとなっていくと考えられます。

Filecoinのデメリット:競合が多い

さまざまな物のデータ化が進む今、ストレージサービスは大きな注目を集めています。既存のクラウドストレージサービスであるDropboxやGoogleDriveはすでに多くのユーザーを獲得しています。これらのサービスが覇権を取っているフィールドにおいていかに食い込んでいけるかは今後の課題と言えます。これらのサービスは、一定容量まで無料で利用できるのでライトな個人ユーザーにとってはありがたいですが、中央集権的であることや大容量を保存する際に高額であることなどのデメリットも多いです。Filecoinなどの分散型ストレージにも反撃の余地はありそうです。

また、既存のクラウドストレージに加えて類似のブロックチェーンICOも強力な競合です。Filecoinの類似コインとしてはStorjSiacoinがあります。どのコインも分散型ストレージネットワークを提供するというゴールは同じですが、SiacoinやStorjはPoW(Proof of Work)を採用していること、Storjは支払方法がやや中央集権的であるなどの違いがあります。また、対象としているユーザー層(法人、個人)や価格帯、ユーザビリティなどにも微妙な差が生まれつつある段階です。今後それぞれのコインがどのように差別化を図ってくるかは注目が集まるところです。ストレージの需要は天井を知らず高まっていくことが予想されるので、現在Google DriveやDrop Boxが共存しているようにこれらのトークンも棲み分けつつ共存していく可能性もあります。

2018年8月28日、2019年以降のロードマップがついに公開

Filecoinの欠点の一つとして、今後の行き先が不透明であることが長らく挙げられてきていました。しかし、2018年8月28日に判明したところによると、2019年の中頃にはブロックチェーンベースのデータストレージネットワークを正式にローンチ予定であるとのこと。これによって、開発の目処が投資家にも見えるようになり、不安は1つ解消されたと言えます。掲載されたロードマップは以下の通りです。

(Filecoin HP( https://filecoin.io/blog/update-2018-q1-q2/ )より)

ロードマップによると、go-filecoinプロトコルの実装のデモ版リリース、GitHubの立ち上げ、テスト段階などの複数のステップを経た後にFilecoinメインネットがローンチされる予定となっています。尚、今回のロードマップ上の予定に関してはあくまで予定であり、今後変更される可能性もあるとのことなので注意が必要です。

まとめ:Filecoinは前途有望なコイン!今後の展開にも注目が集まる

Filecoinはストレージコインという注目の集まる分野の中でも派手なICOや堅実なホワイトペーパーで特に注目を集めている存在です。まだ実際の実装が行われていないためどうなるか正直わからない部分も大きいですが、動向に注目していく価値が多いにあるコインです。今後もFilecoinから目が離せません。最後までお読み頂きありがとうございました。