なるほど!をお届けする仮想通貨情報メディア

  • BTCBTC

    624,921円

  • ETHETH

    19,649円

  • ETCETC

    837.70円

  • LTCLTC

    4,725.4円

  • BCHBCH

    43,732円

  • XRPXRP

    53.935円

  • LSKLSK

    244.05円

  • XEMXEM

    10.452円

ビットコネクトがついに上場廃止! 影響やコイン概要を徹底解説

時価総額で8位(2017年10月)にまで上り詰めたこともある仮想通貨Bitconnect(ビットコネクト)。2018年1月の貸付業停止に伴い価格が大幅に暴落していましたが、この度ついに上場が廃止になるというニュースがありました。一時は時価総額が1,100億円を超え一世を風靡したものの上場廃止にまで追い込まれたビットコネクトについて、上場廃止のニュースの詳細やコインの概要について説明・考察していきます。

そもそもビットコネクトとは

今回上場廃止が決まったビットコネクトですが、そもそもどんなコインだったのでしょうか。

ビットコネクトは通貨単位がBCCと表記されます。2016年11月に発行され、発行上限は2,600万枚。1BCC当たりの価格は最高時で約4万円まで上がり、時価総額は1,104億円にまで到達しました。しかし2018年3月には1BCC辺り約200円と99パーセントも価格が下落しています。この暴落の理由はビットコネクトの概要から紐解くことができます。

ビットコネクトの概要

ビットコネクトはイーサリアムのプラットフォームを利用して作成されたトークンです。その一番大きな特徴は「レンディング」(貸付システム)を提供していることです。また、ステーキングと呼ばれるアルゴリズムを採用しており、持っているだけで配当が発生します。さらに、紹介によって報酬を得ることができるピラミッドスキームにより、保持者に対して徹底的に利益を供与していました。以下で一つずつ紹介していきます。

レンディング(2018年1月〜サービス廃止)

ビットコネクトの特徴の一つであるレンディング。平たく言うと貸し付けシステムのことです。ビットコネクトを保持していると公式供給元のBitConnect社に貸し付けることができ、それによって金利収入を得ることができるという仕組みでした。但し、貸し付けた資金は貸付け後の一定期間動かすことができなくなります。従って、その期間の間運営が破綻しなければ大儲けできますし、その間に破綻した場合には元金を取り戻せず地獄を見ることになってしまいます。レンディングで得ることのできる金利はなんと約日利1%にものぼる破格の値段。レンディングサービス目当てで保持していた人が大半にのぼるほどの高利でした。更に単利以外にも複利での投資ができるとのことで、レンディングしてしまえば資金はねずみ算式に増えていくことになります。

このような高利の配当を支払い続けることは実質的には不可能ですが、コインが発行された当初きちんと配当が支払われていたこともあり、ビットコネクトのレンディングは一定の信頼を集めていました。

しかしこちらのレンディングサービスは規制当局の警告を受けて2018年1月をもってサービス廃止に追い込まれます。これによって殆どの人にとってビットコネクトの存在意義はほぼ無くなってしまい、相場価格も見事なほどに暴落しました。レンディングサービスの廃止とその影響については後述します。

ステーキング(Proof of Stake)

ビットコネクトでは「Proof of Stake」というアルゴリズムでを採用しています。平たく言うと仮想通貨を保有するだけで利息としてコインが貸与される仕組みです。但し、運営にレンディングしている間はPoSによる報酬を得ることはできないのでどちらかを選択することになります。ではPoSとはどのような仕組みなのでしょうか。

ビットコインが採用するアリコリズムがProof of Work(PoW)と呼ばれています。PoWのアルゴリズム下では新しいブロックを生成する際にPCのCPUパワーを用いてマイニングを行います。高い計算能力を持ったPCを保持していればいるほどマイニングの成功率があがるようになっていますが、電力の消費が激しいなどの問題点もあります。一方、PoSでは保有している通貨の量と保有年数によってブロック生成の成功率が変わるようになっています。従って、多くの通貨を長く保有していればいるほど得られる報酬も多くなります。

PoSは多くの仮想通貨で採用されるアルゴリズムで、特にイーサリアムのプラットフォーム上で作られた殆どのトークンで採用されています。特に目新しいアルゴリズムでもなく危険性もありませんが、レンディングの方が容易に多額の報酬を得られるので多くの保有者はPoSによる報酬よりもレンディングの報酬を目的にしていたと考えられます。

紹介システム

ビットコネクトでは紹介システムを敷いていました。紹介を受けた人がビットコネクトをレンディングをした場合、紹介者に報酬が入る仕組みになっています。紹介報酬は直接の紹介者のみならずその上の紹介者にもピラミッド状に支払われることになります。日本ではいわゆる「ねずみ講」と呼ばれるシステムです。日本においては悪いものとして語られるねずみ講ですが、欧米ではビジネスのスキームとしてかなり広く受け入れられており、ビットコネクトも爆発的に広がりました。

2018年1月、取引業務停止によるビットコネクト大暴落

ビットコネクトは2016年11月にIOCを発表して以来、2017年の末まで順調に時価総額を伸ばしてきました。時価総額1,104億円まで上昇しましたが、2018年に入り相場は一気に暗転することになります。規制当局の警告を受けたビットコネクトは1月15日、取引業務を停止し、それを皮切りに大暴落が始まりました。

さらに事態が動いたのは1月17日。ビットコネクトはレンディングのサービスを閉鎖しました。仮想通貨自体、1月16日前後から大幅な相場下落に見舞われていますが、ビットコネクトの下落はプラットフォーム閉鎖の影響もあり中でも凄まじく、1BCCが330ドルから22ドルまでと90%以上の大幅な下落を見せました。

プラットフォームの閉鎖について理由は明かされていませんが、ビットコネクトが同月に予定していた新しいICOについてノースカロライナ州とテキサス州から「証券に該当するが正式な発行手続きが済んでいない」とし差し止め請求を受けていたことが関係しているのではないかと言われています。大暴落のタイムラインは以下の通りです。

1月15日:米国2州より警告を受け取引業務停止
1月15日:1日で-94%の大暴落を記録
1月16日:ビットコネクト、相場は反発するとの予想を公式発表
1月17日:レンディング廃止を発表

この数日の動きによって投資家は資産を失いました。失った信用は回復せず、2018年8月に至るまで相場は殆ど回復していません。プラットフォーム廃止の直接の原因は米国2州による警告だと言われていますが、その以前からビットコネクトは「ポンジスキーム」であるとの疑いの声が絶えない通貨でした。

ポンジスキームとは

ポンジスキームとは日本語で言うと「自転車操業」に該当します。投資家から資金を集め、それを運用することなく配当と四t還元し続けるという詐欺の手法です。次から次へと投資家から資金を集め続けることで先に投資した投資家に配当を支払うことができます。一見するときちんと配当が支払われるので運用益が出ているように見えるのですが、実際は新しい投資家からの資金が無ければ配当を支払うことができないシステムとなっています。間違いなく短期破綻する仕組みです。

ビットコネクトではレンディングの金利が平均で日利1%となっていました。例えばこのレンディングで集めた資金を誰かに再度貸付けしていたと考えても、日利1%は十日で10%、つまり「トイチ」でありあり得ない高利であることがわかります。かなりの運用手腕を持った人であっても資産運用によってこのレベルの利益を出すのは非常に難しいことです。

2018年9月、ついに全ての仮想通貨取引所でビットコネクトの取引が廃止に

2018年8月現在、ビットコネクトのBCCトークンはTradeSatoshiのみで取引可能となっていましたが、ついに2018年9月10日を以て上場廃止となることが決定したようです。2018年1月にビットコネクトは仮想通貨取引所と同トークンのウリであったレンディング業務を終了したため、BCCは殆ど保有意義のないコインとなっていたことは既にご説明した通りですが、その後も殆ど価格を盛り返すことができず、ついに上場廃止が決まったとのこと。上場が廃止された以降はコインの流動性がゼロになりますが、未だに時価総額は7億円以上あります。廃止前に売り注文が集中する可能性もありますが、現時点でTradeSatoshiにて取引高が下がっていることを鑑みると手数料等を考慮して塩漬けにされるコインも多いかもしれません。いずれにせよビットコネクトがここから盛り返す可能性はかなり僅少と言えます。

後発通貨・ビットコネクトXのサービスは継続している模様・・・?

2018年1月に取引とレンディングのプラットフォームを廃止したビットコネクトですが、その前後から公式HPにビットコネクトの進化版である「bitconnectX」というICOが紹介されはじめました。ビットコネクトエックスではレンディングは行わず支払い機能に特化することで送金のスピードを上げ、更に取引手数料もより安価になるとのこと。大暴落したビットコネクトとの交換も行えるとのことで1月時点で保有した投資家もいるようです。2018年8月現在、ビットコネクトXの公式ページは問題なく稼働していましたが、同運営元の通貨とのことで今後の動向に注目が集まります。

まとめ:ポンジスキームのコイン、投資の際には要注意

ビットコネクトはレンディングによる利子の供与や紹介による報酬など利用者に様々なメリットを提供していましたが、技術的にも業態的にも目新しい点や利益を出せるようなポイントはありませんでした。コインに投資を行う際、もちろんリターンが大きいことは判断のポイントの一つとはなりますが、しっかり技術的な革新性や提供するサービスの内容にも目を通し将来性を確かめてから投資することが大切です。ビットコネクトはこの先流動性が無くなりますが、世には類似スキームの通貨が日々誕生し、人々も大切な資産を投じてしまっています。ビットコネクトの今回の件から学び、正しい判断力を身につけたいものです。