なるほど!をお届けする仮想通貨情報メディア

  • BTCBTC

    625,486円

  • ETHETH

    19,709円

  • ETCETC

    839.75円

  • LTCLTC

    4,738.0円

  • BCHBCH

    43,861円

  • XRPXRP

    54.202円

  • LSKLSK

    241.66円

  • XEMXEM

    10.491円

トルコ通貨急落 仮想通貨取引量が増大

 

 

導入

トルコで仮想通貨の取引量が急増しています。

10日、トルコの法定通貨であるリラがドルに対して過去最安値をつけ、いくつかのトルコの仮想通貨取引所で過去24時間でそれぞれ100%増加しました。

CoinmarketCapによると、トルコの取引所であるParibu、Btcturk、Koinimでそういった変化がみられています。

 

背景

その取引量増加の背景には、エルドアン首相の経済政策、トランプ大統領との対立による経済制裁、政府の債務返済能力への世界市場の懸念を反映しています。

 

 

アメリカとトルコの関係悪化

トランプ大統領との確執はさらに深まり、エルドアン首相が強硬姿勢をとり、関係悪化がとまりません。

発端は、トルコ在住のアメリカ人牧師が、トルコ軍によるクーデター未遂に関与した疑いで拘束されたことです。

これをうけて、1日トランプ大統領はトルコ人閣僚に制裁措置を発表しました。エルドアン首相もまた、4日アメリカ人閣僚2人を制裁を加えました。

さらにそれに対して、トランプ大統領は10日、経済制裁として鉄鋼50%、アルミニウム20%の関税を上乗せし、圧力を一段と強める方針を示しました。

トルコがロシアの最新鋭地対空ミサイルシステムの購入を決めたのも確執の一因となっています。

 

債務返済能力への懸念

債務不履行(デフォルト)リスクを取引する「Credit Default Swap(CDS)」市場では、トルコの5年国債の信用保証率が一時4.7%台と最大1ポイント近く上昇しました。

CDSは、社債や国債、貸付債権などの信用リスクに対して、保険の役割を果たすデリバティブ契約のことです。

買い手である債権者や投資家は、プレミアムと呼ばれる保証料を支払うかわりに、契約の対象となる債権(融資・債券)が契約期間中に債務不履行になった時に、それによって生じる損失(元本・利息等)を保証してもらえるのに対して、売り手はプレミアムを受け取ることができる代わりに、万が一債務不履行(デフォルト)になった時に、買い手に対して損失を支払う仕組みである金融商品です。債務不履行となると、債務の本旨に従った履行をしないことになるため、保証金を支払うことで不履行の可能性を減らします。不履行とならないために必要な保証金が多くなるほど、それだけ債務不履行が心配されていることになります。

かつて国際通貨基金(IMF)に支援を仰いだアルゼンチンの通貨ペソに匹敵するほどに通貨安が強まっています。

債券の支払いに必要な外貨が流出して、自国通貨が余っている状況であり、保証が多く必要と状況となっています。

国民は仮想通貨や外貨の確保へ

リラ安がとまらない中、エルドアン大統領は国民に対して、保有する金やドルをリラに両替するように呼び掛けています。不足するドルを市中銀行や中央銀行に戻し、リラを市場に流通させたいという意図があります。

一方で、当然ながら国民は法定通貨の不安を逃れるために、仮想通貨や外貨などの購入に走っている状況になります。相場の下落を受け、外貨両替所や銀行、仮想通貨取引所へ奔走している国民の動きが表れています。

さらにエルドアン首相が強硬姿勢を貫いたり、経済情勢の不安とは裏腹にトルコ中銀が金利を据え置くため、リラ売りが加速し、外貨流出がとまりません。

トルコの実態経済

最も、外貨流出とリラ安による物価価格の上昇を除けば、トルコ経済はある程度の安定度があります。

昨年は7%超の高成長、2018年も3~4%ほどの成長見込み、人口8千万人と内需に厚み、自動車や観光産業など国際的な競争力もつ産業もあり、人口増加、成長余力も大きいです。

公的債務残高の国内総生産比は約28%、財政赤字も同2%にとどまります。今の通貨安は、政府の支払い能力ではなく、経済・外交政策への不安を反映したものだといえます。

一方で、民間企業が抱える外貨建ての返済負担の多さが懸念されます。3月末時点で、対外債務4666億ドルのうち約7割が民間企業に占めます。

10年物国債の利回りは、リラ建てで20.6%、ドル建てが8.2%に跳ね上がってます。

まとめ

しかしながら、依然として国内最大の取引量であるBtcturkでも、絶対量が1160万ドル/日に過ぎません。

まだまだ小規模であるトルコの仮想通貨市場ですが、日本の仮想通貨市場と比較するとまだまだ未成長な部分がみられます。例えば、国内取引所だと、Zaifが7700万ドル、bitFlylerが5300万ドル程であり、海外取引所だと、OKExが10億ドル、Binanceが10億弱だということから、世界的な規模でみるといかに仮想通貨取引量が大きいことがわかると思います。

とはいえ、エルドアン首相は、トランプ大統領から経済制裁の影響を受けリアルの通貨安に拍車がかからないイラン寄りであり、強硬姿勢を崩さないことから経済情勢への不安はなくなりません。

今後も取引量の増加が見込めるでしょう。

また、トルコでは、先日世界初の大学内ブロックチェーン研究センターが設立されており、センター長は同技術における科学研究と情報発進を行う中心地にすることを目指しています。

法定通貨にかわるデジタル通貨の発行という可能性もあるかもしれません。

トルコ、初の大学内のブロックチェーン研究センターを設立