目次
導入
米国小売り大手であるウォルマートが、また新たに特許を申請した。
米国特許商標庁(USPTO)によると、ウォルマートが今回申請したのはブロックチェーン技術を活用したスマート家電のデジタル管理に関するものだ。
他にも、ウォルマートは、ブロックチェーン技術関連の特許申請に積極的であり、まとめは以下。
ウォルマート ブロックチェーン関係の取り組み
今回申請した特許について
概要
今回公開された特許の申請では、デスクトップPCや、サーバーコンピューター、卓上端末、ウェアラブル端末やゲーム機、ノートPC、ポータブルメディアプレイヤーなどあらゆるスマート家電を管理するための方法やシステムが記載されている。
利用のための必要なこと
ユーザーがスマート家電の使用の際に生じるトランザクションを認可するための使用する秘密鍵を保持するためのスマート端末を入手することが必要である。
利用例
申請書に記載されている利用例を挙げると、配達ドローンから小包を受け取るための「キオスク」という事例がある。
1.ユーザーはキオスクを入手する
2.入手したスマート端末が、キオスクを認可するように設定する
3.新たに設定されたキオスクを分散型台帳システムに追加する
4.キオスクは、ユーザー端末と同期し、自動的に宅配ステーションの位置情報として設定される
この利用法によると、ユーザーは小包の受け取り、拒絶、注文などを、キオスクへのアクセスひとつでカスタマイズすることができる。
将来性
スマートホーム環境の構築
申請書によると、このスマート家電システムを、住居やメディア、製造、エネルギー、ヘルスケアなどを含む幅広い用途で使用する可能性についても指摘している。
Iot(Internet of Things / モノのインターネット)エコシステムの支援
Iotエコシステムにおいて、多くの端末が乱立しているため、リソースとなる端末は複数の役割に連動していることが多い。そういった場合は、ネットワーク上において単一の役割に関連付けられるように動作する、と申請書に記載されている。
導入の際には、トランザクション承認におけるインセンティブ設定はどうするか見どころである。性質上、少額で多くのトランザクションが発生するので、仮想通貨IOTAのように利用者が自ら承認を行う仕組みにするかなどがある。
また、トランザクションが多く発生することからスケーラビリティの問題が懸念されるから、Tangleのような網目状のブロックチェーン記録技術も採用が進んでいる。
IOTAについての詳しい内容は以下。
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