導入
現在インド準備銀行は、金融機関が暗号侵害を扱う企業や投資家にサービスを提供することを禁止しています。
しかしながら、インドのトレーダーたちは、先日発行されたインド準備銀行(RBI)によって課せられた暗号における銀行関与禁止措置に対して、うまく回避するいくつかの方法を見出しています。
ダバ取引とは?
インド準備銀行による暗号通貨の取り扱い禁止措置をうまくかいくぐる方法のひとつとして、ダバ取引というものがあります。
概要
ダバ取引(Dabba trading)とは、1920年代から存在する歴史的な取引手法で、証券やコモディティを、正当な取引所の外で、グレーなブローカーチャネルを通じて取引する、非合法的なプロセスのことを指します。
取引の流れ
ダバ・ブローカーは、投資家と実際に取引を行う海外の取引企業との仲介をチャネルを通じて行います。
一般的には、投資家の資金は、hawalaネットワークというものを通して現金で、海外の銀行口座へ送金され、ブローカーがビットコインなどを購入し、インドの希望注文で売却されます。手数料や仲介料などを除いた差額が、もう一度hawalaネットワークを介して、投資家に支払われる仕組みになっています。
hawalaネットワークは、家族や信頼できる友人のネットワークに基づきます。
海外の銀行口座は、大部分はヨーロッパ、とくに英国やドバイが拠点となります。
トレーダーの多くは、アーメダバード、スラッと、ラジコット、コルカタ、ムンバイを元にします。
取引はどこで行われるか?
大部分のダバ取引は、海外の銀行口座を保有するブローカーなどの公式チャネルを通じて取引が行われますが、これにはエンドツーエンドの暗号化機能を備えたインスタントメッセージングサービスであるTelegramを介して行われます。
現金市場の盛り上がり
インド準備銀行による禁止措置が発効されて以来、口座を介さずに現金を使用することも増えています。
その以前にも存在してはいましたが、ダバ取引などを活用することで抜け道を利用することができるので、急増しています。
P2P市場の登場
さらにいくつかのインドの仮想通貨取引所は、禁止措置をかいくぐるため、P2P取引ソリューションをは進めています。
Koinex、Wazirx、CoindeltaなどではP2P取引サービスを開始しました。Giottus、Instanshift、Zecoexなども、部分的ではありますがシステムの提供を開始しています。
さらに、中国の大手取引所であるHuobiも、インドでP2P取引を開始すると報じられています。
このHuobi OTCと呼ばれるプラットフォームでは、P2P取引を提供し、トランザクションが無料で、インドルピーと、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETC)・テザー(USDT)との取引が可能になります。
*Huobi
仮想通貨取引所「Huobi(フオビ)」は中国の三大取引所のひとつで、中国の規制などあり拠点は香港にある取引所です。
取り扱い仮想通貨は88種類と豊富で、様々な仮想通貨の売買に利用されています。ただ、他大手海外取引所の中でも、手数料が0.2%と比較的高いのが難点です。
利用者の多さやセキュリティの安全さなど評価の高い取引所です。