「お金2.0」というビジネス本の著者として有名な佐藤航陽氏が率いる、Fintech関連の事業を展開する株式会社メタップスが新たな仮想通貨事業を開始すると発表しました。
株式会社メタップスの100%子会社である株式会社メタップス・クリプト・ゲートウェイは13日、国内におけるICOプラットフォーム事業の準備と仮想通貨交換業登録申請の準備を開始したと発表しました。
目次
ICOプラットフォーム「メタリスト(Metalist)」の提供を開始すると発表
メタップス・クリプト・ゲートウェイではICO参加者のKYC(本人確認)からトークンの販売・発行・配布までの一連の流れをサポートするICOプラットフォームとしてメタリストのリリースを予定しています。
仮想通貨は、急激な値上がりをみせるなかで、一部の取引所からハッキングによる多額の仮想通貨が流出したり、詐欺まがいのICOが横行している現状はその信頼が根本から揺らぐ事態であると指摘しています。
こういった環境であるからこそ、企業が効率的にトークンを発行したりICOを行なえること、投資家たちを詐欺的なICOから保護し安心してプロジェクトに投資できるプラットフォームへのニーズは高まってゆくものと考えているとしています。
メタップス・クリプト・ゲートウェイは仮想通貨取引の「場」を提供するのではなく、
- 企業が効率的にICOを行なうためのコンサルティング
- 健全な仮想通貨交換所の紹介
- 取引所への上場推薦・審査を通るためのサポート
- トークンの発行から売買管理まで
金融商品における証券会社のような役割・機能を果たすことを目指しているとし、同社の新しいサービスであるメタリストの提供を開始するとしています。今後はこのメタリストでICOコンサルティングの実績を重ねていくことで、トークン発行者とICO参加者をマッチングさせるICOプラットフォームとして成長していくと考えています。
メタップスのこれまでの仮想通貨に関する動向
仮想通貨交換所「CoinRoom」を設立
メタップスの連結子会社である韓国に拠点を置くMetaps Plus Inc.は2017年9月26日から同年10月10日を販売期間として、ICOを実施。2017年11月11日に韓国における仮想通貨取引所CoinRoomを設立しています。現在ではCoinRoomのサービス拡充に向けて事業を進めていると述べています。
このICOでは、主にCoinRoomの市場流動性の確保を目的とした準備金(50%)と、開発・運営・マーケティングおよび運転資金(50%)として行なわれました。
Metaps Plus Inc.の新規発行トークンであるプラスコインを保有するメリットとして、
- CoinRoomにおける取引手数料の割引
- CoinRoomを広告プラットフォームとするPlusCoin SDKの提供
- クーポン購入などが可能なPlusCoin Storeの利用
- CoinRoomの収益の一部をユーザーに還元
などがあります。
近年、仮想通貨の市場は世界的に急拡大しており、特に韓国における仮想通貨取引の規模は世界最大とも言われております。Metaps Plus はこれまでに培った事業基盤を生かし、成長著しい韓国の仮想通貨市場において新たなサービス展開を目指してまいります。
http://ssl.eir-parts.net/doc/6172/tdnet/1532368/00.pdf
ICOコンサルティング事業にも進出
2018年6月にはスマートコントラクトを活用したKYCなど、ユーザー識別管理に関する特許を取得。
これらの経験を活かしICOコンサルティング事業にも進出しており、直近では韓国KOSDAQ上場企業であるHanbit Soft Inc.がグループ会社であるBryllite Limitedを通じて実施した約50億円規模の大型ICO(8月終了予定)においてのコンサルティングサービスを提供しています。
メタップスの今後の動向は?
メタップスはテクノロジーを活用してお金や経済の在り方を変えることを目指す企業です。Fintechを重要投資領域と掲げており、「決済・通貨・融資・投資・保険・管理」の6分野での積極的な事業展開を進めているという。国内のみならず韓国や中国などを中心に8カ国に拠点を持ち、海外の売上高は約4割を占めるなどグローバルに拡大してきました。
仮想通貨事業では、健全な普及と発展のためお金による資本主義と観念的な価値主義を繋ぐナビゲーターの役割を果たし、今後、韓国や日本での基盤をシンガポール、スイス、マルタ等に発展させることで、グローバルICOプラットフォーマーとしての成長を目指していくとしています。