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世界の異常気象でマイニングに影響?!マイニング市場の脆弱性に迫る

法定通貨と違い、地政学的な制限がないのが魅力の仮想通貨。特定の国の政情不安や天災などによる影響を受けにくいという長所があります。ところが昨今、地域的な異常気象の影響で仮想通貨のハッシュレートに影響が出ているというニュースが報じられています。世界で一体何が起こっており、なぜこのような事態になったのか、紐解いていきたいと思います。

中国の異常気象によるマイニングのハッシュレート低下

2018年7月8日にFinancial Timesが報じたところによると、中国四川省で発生した大洪水や、ヨーロッパの熱波などの影響によってマイニングのハッシュレート(採掘速度)が低下しているとのことです。

四川省の東北部や南部で大雨が続き一帯が大洪水に見舞われたのが6月下旬。その結果、多くのマイニングファームが浸水の被害に遭い、稼働を停止せざるを得なくなったとのことです。報道では数万台のマイニング機器が浸水して復旧不可能になっているとのこと。

アメリカのMorgan Stanleyのアナリストによると、四川省での今回の洪水は世界のマイニング活動の8~10%に影響を与えたようです。世界のビットコインやその他主要仮想通貨の50~70%は中国のマイナーによって生成されていると言われています。以前からマイニングが一定地域に集中することの危険性は指摘されていましたが、今回の件で改めてマイニング業界の脆弱性が露呈してしまう結果になりました。

今回の被害によってビットコイン等の価格が上がる可能性が指摘されていましたが、今までのところ大幅な変動は避けられているようです。ハッシュレートも一時落ち込んだものの、すぐに復旧しています。

発生した災害の規模

四川省の洪水防止・干ばつ対策指揮は7月3日時点で、降り続いた豪雨の影響により四川省の22県(市、区)で被災者が11万5900人、被害を受けた農作物の面積が約44.4平方キロメートル、寸断された道路が延べ162本に達していると発表しました。

ハッシュレート低下の原因は他にもある?!

直近のハッシュレートの低下の原因を四川省での大洪水だとする意見が多く聞かれますが、原因はそれだけではないという意見も散見されます。

DApp(分散型アプリケーション)のアプリストアプラットフォームを運営するCentralityの共同創設者であるアーロン・マクドナルド氏は、ハッシュレートの低下は四川省での洪水に加えていくつかの要因が重なったためであると主張しています。「マイニングのハッシュレート低下は、四川省での洪水に加え、1週間続いたヨーロッパでの熱波や、ビットコイン価格の低下がマイナーの利益を損ねたことなどの要因が組み合わさった結果である」との推測を発表しています。

マイニングの地域性

仮想通貨のマイニングを行う際、コンピューターは非常に複雑な演算を処理する必要があり、そのために莫大な電力を消費します。また、マイニングを行う機械の冷却にも電気を消費することになります。そのため、仮想通貨のマイニングファームは電気代が安い場所に建設される傾向が強いです。精錬に大量の電力を必要とするアルミ産業などと立地傾向が類似しています。

ちなみに、全体的に電気料金が安く設定されている中国ですが、特に四川省は水力発電による安価な電力が潤沢に供給されている他、気温が比較的低く機械が熱しにくいことから「仮想通貨マイニングの首都」と呼ばれています。

また、例えばビットコインでは「PoW(プルーフオブワーク)」という仕組みがとられています。ビットコインのマイニングで報酬を貰えるのは10分に1名とルールが決められてとり、その1名に選ばれるには他者よりも高性能な設備とそれを動かす為の電力が必要になります。多くの投資をかけると報酬を受け取る確立が上昇するルールとなっており、このルールのことプルーフオブワーク(Proof Of Work)と呼ばれています。そのため、多くのマイナーが電力の安い場所にこぞって大型の設備を導入しマイニングを行おうとしているのです。

電力が安く法定通貨への信頼が低い中国では、富裕層がこぞってマイニングをはじめたため、北京などの都市ではマイニングにかかる莫大な電力に悩まされることも。政府規模でマイニングファームを閉鎖しようとの画策もあるようです。

まとめ:真の分散型プラットフォーム構築には課題山積

仮想通貨は場所や政情にとらわれないことが長所とされていました。しかし、マイニングに要する電力を鑑みると今後も安価な電力供給が可能な地域へのマイニングファームの集中はなかなか避けられず、天災などにより影響が出る可能性は今後もありそうです。真の分散型プラットフォームを目指すのであればマイニングの問題にも切り込み、解決の手立てを講じていく必要があるのではないでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました!