なるほど!をお届けする仮想通貨情報メディア

  • BTCBTC

    369,239円

  • ETHETH

    9,612.7円

  • ETCETC

    417.84円

  • LTCLTC

    2,703.5円

  • BCHBCH

    9,072.4円

  • XRPXRP

    32.819円

  • LSKLSK

    0.0000円

  • XEMXEM

    6.9780円

BIS(国際決済銀行)が報告書を提出

はじめに

BISは、仮想通貨を構成するブロックチェーン技術が、現時点では金融システムにとって代わる実用性を提供するとしては不十分であると発表しました。

BISの関係者は、これまでも仮想通貨に関しては懐疑的な態度を一貫して示しており、懸念が解消されるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

BISとは?

1930年設立で、中央銀行の政策と国際協力を支援する役割を担います。通貨価値と金融システムを安定を目的にします。

現在、日本を含め60か国・地域の中央銀行が加盟しています。

 

Annual Economic Report2018

金融システムへの信用低下を招きかねない

仮想通貨はそもそも、2008年の金融危機に端を発しており、政府の不必要な規制や金融機関の不正や介入をなくし、ネットワーク上の分散化されたノードがトランザクションを検証することで、トラストレスで透明な決済を確立することが目的でした。

一方で、ブロックチェーン技術は既存の金融システムに代替するにはまだ不十分であると指摘しています。

以下で説明するような課題が発見されるなか、実用化するにはリスクが伴いすぎてしまい、さらなる信頼低下を招いてしまいます。

 

スケーラビリティ

ブロックチェーンソリューションの場合、トランザクションの増加に伴い、ネットワーク負荷増による遅延の影響を受けやすくなると問題視しています。

透明性や分権化では役立ちますが、スケーラビリティとプライバシーに欠けています。

トランザクション履歴はブロックチェーン台帳に保存され、マイナーはそれらの大容量のチェーンを保持する必要があります。

また、現在のトランザクション履歴だけでも数百ギガバイトを超え、今後ビットコインの普及が続くにつれてテラバイトは優に超えると推測されます。

これらの問題に対して、個人ノードが空きストレージを分散貸し借りするMaidSafeCoinのようなプロジェクトでは、ノード間でデータの取引を行うことで、高速なトランザクションを実現します。

ネットワーク上のユーザーの余りリソースを有効活用することで、スケーラビリティやプライバシーなど既存のブロックチェーンソリューションでは対応し切れていない部分をカバーします。

 

価格変動の影響を受けやすい

中央管理者を排除して分散化して成り立つ仕組みを採用したことで、権限の集中が減りました。

一方で、取引手段として使われる通貨を取引需要に応じて供給量を増やしたり、減らしたりする必要があり、その権限を発行者が乱用するケースも増えています。

ICOトークンの販売・流通や、過剰なテザー発行など、分散化されたしまうことにより逆にデメリットが顕在化しています。

 

ファイナリティ

ファイナリティとは決済が完了した時点を指します。

金融機関などの決済システムでは、一度記録されればファイナリティが発生し、改ざん不可能になります。

一方で、ブロックチェーンにおけるトランザクションの検証では、マイナーがナンスを計算により発見し最初に見つけたユーザーのトランザクションが検証となります。このトランザクションの検証が、別々のマイナーにより同時に行われてしまった場合、一方のトランザクションが覆され確率的になる可能性があります。

また、ブロックチェーンにおけるファイナリティは、ブロックが連鎖的に繋がって、改ざんを難しくすることで計算能力を考慮して理論上不可能としますが、非線形な量子コンピューターの進歩がみられた場合、ファイナリティは非常に危ういものとなります。このリスクを懸念する場合、確かとはいえません。

 

アプリケーションの利便性

報告書では、決済手段としての通貨としては不適切だと述べているが、境界を越えた決済システムとしての側面を評価しています。

特に、スマートコントラクト契約のような自動執行プロトコルと決済データの管理における将来性を期待しています。複雑なプロセスを簡素化することで、可能です。

 

将来性

今回のBISの報告書は、限られた部分を指摘したものであるといえます

ブロックチェーンソリューションにおける、スケーラビリティの側面は、余ったストレージを分散化することで解決が図られているようです。

ファイナリティに関しても、認証アルゴリズムはPoWだけでなく、DPoSや独自のアルゴリズムを採用する通貨も増えています。

アプリケーションとしての利便性に関しても、現在はオフチェーン契約やプライバシーを重視した契約などを導入するプロジェクトも多くなっています。

 

参考

ビットコインのファイナリティとは?

http://www.tottemoyasashiibitcoin.net/entry/2017/01/20/232937

Cryptocurrencies: looking beyond the hype

https://www.bis.org/publ/arpdf/ar2018e5.pdf

『仮想通貨の問題と可能性』|60ヶ国の中央銀行が加盟する国際決済銀行が報告書を提出

http://coinpost.jp/?p=32759

BIS 公式

https://www.bis.org/