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ビットコイン関連の検索ボリュームが25%減少
4月から5月にかけて順調に高騰していたビットコイン・その他アルトコインですが、5月下旬から急に暴落。
それに合わせてGoogleが公開している検索ボリュームが25%減少し、5月のピーク時と比較すると40%も検索ボリュームが減少する結果となりました。
ビットコインの検索ボリュームと仮想通貨市場の賑わいは相関性があり、最も検索ボリュームが多かったのは、ビットコインが史上最高値をつけた2017年12月でした。
仮想通貨市場はやや静まり返っている
検索ボリューム減少に伴って、全ての仮想通貨の取引ボリュームが減少し、価格が下落しやすい状況になってしまっています。
ビットコイン関連の検索ボリュームが減少すると、なぜ価格が下落しやすい市場になってしまうのかといいますと、検索ボリュームが減少することは新規ユーザーの減少にもつながることであり、結果的に新規マネーの流入が減ってしまうことが主な要因です。
それに対して既存ユーザーは、新たに新規マネーを投入することもありますが、総合的には仮想通貨を売却する金額を上回ります。
その結果、新規マネーの流入が弱い(買いが少ない)状況で売りが強くなってしまうので、検索ボリュームの減少が仮想通貨市場の時価総額低下にもつながるというわけです。
5月は検索ボリュームが急増していた
昨年12月から4月にかけて、急激にビットコイン関連の検索が少なくなりましたが、4月のビットコイン大暴騰をキッカケに仮想通貨市場の時価総額が回復、検索ボリュームも増加していき、最大で22%もボリュームが増加していました。
短期で見ると大幅減少だが、年単位で見ると900%以上も増加している
ここでゃ、検索ボリュームが25%減少したと言っていますが、それはあくまで先月(5月)と比較した上でのお話です。
年単位で検索ボリュームを評価すると、前年比プラス900%以上になっており、人によっては「健全な市場だ」と評価している方もいます。
ブロックチェーンへの関心が上昇傾向
以前までは仮想通貨の価格に関する検索が多くなっていましたが、最近は仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンへの関心が強くなっています。
ビットコイン関連の検索ボリュームはピーク時と比較して50%以上も下落していることに対して、ブロックチェーンの検索ボリュームは徐々に増え続けています。
特にcoincheckのNEM流出事件がきっかけでブロックチェーンへの関心が非常に高まり、今年1月末に過去最高の検索ボリュームを記録しています。
その後はビットコイン同様に検索ボリュームが下落していきましたが、ビットコインのように下落が続くのではなく、すぐに検索ボリュームが増加していっており、6月はピーク時と比較して60%以上をキープしています(ビットコインは42%)
市場が静まり返っているのは規制が増えてきていることも一つの要因
仮想通貨市場が静まり返っているのは、仮想通貨が暴落したことだけが原因ではありません。
一番の原因は、仮想通貨下落のキッカケの一つである法規制によるものがあります。法規制によって、仮想通貨の取締がきつくなるなど、デメリットしかないと言う印象が強くなっていますが、これは犯罪を減らして市場を健全化するために必要不可欠な物事であり、法規制が落ち着き始めたら、また仮想通貨市場が盛り上がることになるでしょう。
ビットコインの検索ボリュームはGoogle Trendsで確認可能
ちなみに今回何度も取り上げた検索ボリュームですが、こちらは「Google Trends」で確認可能です。
さらに指定したキーワードの検索ボリュームの変化をメールで受け取ることもできるため、最新の仮想通貨市場への関心を探るのに便利なWebサービスです。
ここに、メモしておくと良い検索キーワードをご紹介しておきます
- ビットコイン
- ブロックチェーン
- 仮想通貨
- リップル
- ネム
上記3キーワードはざっくりとした仮想通貨市場の盛り上がりを確認することに使えますが、下の2単語は日本人の仮想通貨への加熱状況を確認することに使えます。
リップルとネムは日本人が検索しやすいキーワードであり、ビットコインよりも極端な検索ボリュームが記録されています。
今後市場の盛り上がりを確認したいのであれば有効活用するようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
たかが検索ボリュームと思いがちな今回の内容ですが、少なくともこれから仮想通貨市場に参入する新規ユーザーはビットコインに関することを調べます。
このことを考えると、ビットコインを含む仮想通貨の価格に大きく影響を与える指標の一つであり、とても重要です。
少しでも参考データを増やしたいのであれば、些細なことでも調べることが大切です。