目次
導入
仮想通貨は、第三者の仲介なしでデジタル資産を、分散化してトラストレスなモデルで、取引や管理を可能にするとして多くのユーザーに受け入れられました。
更に興味深いことに、完全なチューリング言語とトラストレスなスマート契約を提供するイーサリアムネットワークは、現実の資産をデジタル資産として発行することを可能にしました。
こういった仮想通貨の技術発展とともに、さまざまな必要性が高まっています。
出典:Kyber network 公式サイト
Kyber Network(カイバーネットワーク)の開発動機
中央管理型の取引所リスク
ブロックチェーン市場が成熟し暗号資産が導入され始めるうちに、暗号トークン間での両替や交換への需要が高まっています。
ETHとBitcoinに至っては一日で数億ドルの流通があります。さらに、ETHとほとんどが2年以内にICOされているERC20互換系のトークンは、数百ドルの注文規模があります。
しかしながら、分散化されトラストレスな暗号資産にも関わらず、取引所により中央管理された取引は、内部詐欺や外部ハッキングの脆弱性に晒されています。
インスタント交換の欠如
中央管理された取引も分散化された取引も、資本を引き出すのに数分の待ち時間が必要になります。
通貨によって取引が数秒で完了するものもあるが、その送金速度は通貨によって大きく差が開いているのが現状です。
分散化された取引所の問題
いくつかの組織による分散化取引所を設計することの探求は、イーサリアムネットワークで始動しました。しかしながらこれらの組織で始まったトラストレスで分散化された取引だが、ブロックが承認された時や注文ができた時に遅れが生じるなど統括的な操作における脆弱性があります。
これらは、ユーザーのオーダーブックをオンチェーン上に置かないとおけません。そのために、入札済みの注文をキャンセルしたり調整したりするのに大きな手数料がかかってしまいます。
初期の解決策として、オフラインで交渉過程や適切価格の発見を行う方法があったが、分散型でトラストレスな取引においてはオンチェーンのみであり、注文内容の書き換えやより最適な価格での売買チャンスを逃してしまうために可能性は低いという結論に達してします。
より多くのデジタル資産を保有することの問題
ICOが行われ、より多くの通貨が誕生するにつれて、投資家やオペレーターの間で、あるトークンを別のトークンに交換・変換する必要性が高まっています。
そのために、取引所のウォレットへある程度の資産を保有しておくことが必要になるが、それだけセキュリティの欠陥やバグが発生するリスクの巻き込まれる可能性が高まります。
出典:Kyber Network 公
Kyber Network(カイバーネットワーク)とは
Kyber Network(カイバーネットワーク)は、高い流動性でデジタル資産と仮想通貨とを高速で交換・両替を行うことを可能にするオンチェーンプロトコルを提供するネットワークを設計しています。
仮想通貨名 |
Kyber Network(カイバーネットワーク) |
通貨単位 |
KNC |
公開日 |
2017年9月12日 |
公式サイト |
Home |
ホワイトペーパー |
https://home.kyber.network/assets/KyberNetworkWhitepaper.pdf |
ブロックチェーンエクスプローラー |
https://etherscan.io/token/0xdd974d5c2e2928dea5f71b9825b8b646686bd200 |
Kyber Network(カイバーネットワーク)の特徴
Reserve Warehouse
大きな注文書を維持する代わりに、流動性を担保する目的で適切な暗号資産の量を維持するリザーブウェアハウスを管理します。
準備高はカイバー契約によって直接的に制御され、そのカイバー契約は準備高から読み込んだ交換レートを用意します。
一般ユーザーによるトークンAからトークンBへ交換する要望が届いたとき、カイバー契約は、正しいトークンAの量をチェックし、対応するトークンBを特定アドレスへ送ります。
出典:Kyber Network Whitepaper
New Standard Contract wallet
カイバーネットワークは、いくつかの興味深い利用法ができるウォレットをリリースします。カイバー契約は、ユーザーに代わって、宛先アドレスへ両替後のトークンを送金します。カイバー契約ではなく、送金者から送られたようにみえます。
Reserve Pool
カイバーネットワークは、ネットワークが保有する準備高にレバレッジを賭けることで高い流動性を保証します。異なる準備高は、カイバーネットワークに関連するしないにかかわらず異なるマネージャーによって直接的に管理されます。
カイバーネットワークは、複数の準備高が存在し、準備高を独占しないことによる適正価格の設定、様々なソースを利用できることによるより良い流動性の保証などの利点があります。
Kyber Network(カイバーネットワーク)のチャート
出典:CoinGecko
Kyber Network(カイバーネットワーク)は、2017年9月のICO後、仮想通貨市場全体の高騰とともに、2018年1月6ドル近くまでの値を付けました。
その後は、一時期値を戻したものの、現在は1ドルほどで落ち着いています。
Kyber Network(カイバーネットワーク)の将来性
交換もしくは両替のリクエストが来たとき、カイバーネットワークは、リクエストに答えられるように準備高から交換レートを算出します。その後、カイバーネットワークはそのリクエストを実行します。
マネージャーは、不動のデジタル資産を運用することができ、ユーザーからのトレードのリクエストに対処することでスプレッドからの収益を稼ぐことができます。
複数のリザーバーが共存するプラットフォームなので、不必要にスプレッドを広くすることは難しいです。これは同時にユーザーの購入インセンティブのひとつとなります。
そして、複数のマネージャーが共存するために、多くのソースを利用することができ、流動性が担保される保証となります。
分散型取引所としては、比較的珍しくユーザーからの評価が高く、利用者も増えている有望なプロジェクトのひとつといえます。
出典:Kyber Network 公式サイト
Kyber Network(カイバーネットワーク)を購入できる取引所
出典:CoinGecko
Kyber Network(カイバーネットワーク)のマーケット別ボリュームは、OKEx、Huobi、Bithumb、Binanceとなっています。他にも、Gate.io、Kucoin、CoinExchange、Cryptopia、Tidexなどの主要取引所でも購入することができます。
Huobi(フオビ)
仮想通貨取引所「Huobi(フオビ)」は中国の三大取引所のひとつで、中国の規制などあり拠点は香港にある取引所です。
取り扱い仮想通貨は88種類と豊富で、様々な仮想通貨の売買に利用されています。ただ、他大手海外取引所の中でも、手数料が0.2%と比較的高いのが難点です。
利用者の多さやセキュリティの安全さなど評価の高い取引所です。
OKEx(オーケーイーエックス)
OKExは、BinanceやHuobiに並ぶ中国の3大仮想通貨取引所のひとつで、世界最大規模の取引量を誇るため、流動性がたかい点が魅力的です。
現在は香港に拠点をおいており、90種類の仮想通貨を取り扱います。
Binance(バイナンス)
Binance(バイナンス)は2017年7月に開設された中国の仮想通貨取引所です。
Google翻訳機能を利用した日本語対応も可能です。
2017年12月には仮想通貨取引量も世界最大となり、取扱通貨も100種類以上と急成長してる仮想通貨取引所です。
また、取引手数料も0.1%と安く、取引所独自のトークンであるBNBを使えば0.05%と破格の安さで売買を行うことができます。
https://www.binance.com/register.html
Bithumb(ビッサム)
取引所Bithumb(ビッサム)は、韓国で60%の取引量を占める主要取引所です。
取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ダッシュ(DASH)、モネロ(XMR)、ビットコインキャッシュ(BCH)の8種類です。
日本語対応しているので、大変使いやすい取引所といえます。
Cryptopia(クリプトピア)
仮想通貨取引所Cryptopia(クリプトピア)は、ニュージーランドに拠点をおく取引所で、取り扱い通貨が581種類と他仮想通貨取引所と比較してダントツで多いのが特徴です。
未上場のアルトコインを多く取り扱うので、今後価値が高騰する通貨を発見できるかもしれません。
Tidex(タイデックス)
Waves系のトークンを主に取り扱うマイナーな取引所です。
取引手数料は0.1%と低く、取引高に応じて配布される取引所独自トークンの保有量に応じて最大0.05%で取引できます。
CoinExchange(コインエクスチェンジ)
イギリスの仮想通貨取引所で、多くの草コインを含む600種類程の通貨を取り扱います。
本人確認書類の提出は不要で便利ですが、代表取締役が不明の謎の取引所です。
まとめ
Kyber Network(カイバーネットワーク)は、異なるデジタル資産やコンテンツをトラストレスに、安全に、高速で、オンチェーン上で交換する分散型取引所です。