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ブロックチェーンと既存システムを結ぶ仮想通貨プロジェクトICON(ICX)を解説します

概要

中央管理者が存在せずに、お互いを監視しあうことで取引履歴が改ざんされないブロックチェーン技術の出現は、これまでのシステムを覆してしまうことで大きな注目を浴びました。ブロックチェーンの技術が急速に進歩していくなかで、非中央集権という概念はまだ一人歩きしてしまっています。それは、現実の世界には中央集権の組織が大半であり、わたしたちは中央集権型のシステムに頼るしかないからです。ブロックチェーン技術を現実世界とつなごうとしても、まだそれを受け入れるシステムや技術も整っていないのが現状です。

ブロックチェーン技術を現実世界でも機能するために、相互に簡単にやりとりできることを目指した仮想通貨プロジェクトがICONです。今回はICONについて詳しく解説していきます。

ICON(ICX)とは

ICONとは、異なるガバナンスと独立したブロックチェーンを仲介せずに相互に取引できる分散型ネットワークを構築することを目指しています。ICONネットワークに参加することで、誰でも簡単に新しい仮想通貨プロジェクトを作成できます。さらに、既存のシステムだけではなく、すでに存在する仮想通貨プロジェクトにもつなげることができるので、新たなサービスを提供したりイノベーションを起こすことができます。

ICONは韓国のThe loopというブロックチェーンテクノロジー企業によって運営されており、銀行、証券、保険、病院、大学などいくつもの企業と提携して開発を進めています。

ICONを構成する5つの要素

Community

同じガバナンスと異なるノードで構成されるネットワークです。金融機関、公的機関、学校、電子商取引プラットフォーム、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は全てコミュニティとして相互につながることが可能です。

C-Node(Community-Node)

コミュニティに構成されている、コミュニティガバナンスの承認や意思決定プロセスに影響を与えます。C-Nodeのポリシーや規則は各コミュニティのメンバーによって決められます。

C-Rep(Community Representative)

ICON Republicのガバナンスの構成要素として機能するコミュニティの代表者です。取引履歴の承認やガバナンスに投票する権利を持っています。C-Repは各コミュニティの投票によって選ばれ、ICONネットワークに貢献することで報酬を受け取ることができます。ICONにはマイニングが存在せず、ICXを新しく発行するにはC-Repの投票によって決められます。

ICON Republic

ICON Republicは異なるコミュニティをつなげるコネクターの役割を持っています。C-RepとCitizen Nodeで構成されています。ICON RepublicのガバナンスはC-Repの投票によって

決められています。

Citizen Node

ICON Republicの構成要素の一つ。ICON上にDAppを構成することで誰でもCitizen NodeとしてICON Republicに参加することができます。Citizen NodeはC-Repと違い投票権をもっておらず、取引しかできません。特定の条件をクリアすることでC-Repへと昇格することができます。

この5つの構成要素によってICONネットワークは運用されていきます。次にICONプラットフォームの特徴を見ていきましょう。

ICONの特徴

ICONの中核技術『ICON Nexus』

ICON NexusはThe loopが企業向けに開発したブロックチェーン『Loop Chain』をパブリックベースに改良したものがICON Nexusです。ICON Nexusは異なるブロックチェーンへの橋渡しの役割を持っています。ICON Nexusを仲介することで誰でも簡単に素早く取引することが可能になります。

ICONの承認方式『LFT(Loop Fault Tolerance)』

ビットコインやイーサリアムで、取引履歴が膨大で処理が間に合わなくなり、結果として送金に時間がかかってしまうスケーラビリティが課題となっていますが、LFTはこれを解決できる技術となっています。信頼の置けるノード間でグループを作成し取引履歴を処理することで高速に取引の承認を可能にします。ビットコインでは毎秒7取引程度しか処理できないものが、LFTでは毎秒1000取引を処理でき、マルチチャネル化することで毎秒100万回以上の処理を実現することを目指しています。

独自のスマートコントラクトSCORE(Smart Contract on Reliable Environment)

SCOREは、ICON Nexusとつながっていない環境でもスマートコントラクトが実行できるように設計されています。スマートコントラクトとは、スマートなコントラクト(契約)のことで、ここでいう契約とは取引の一連の流れを指します。契約の内容や条件を確認し、履行し契約を完了するまでの一連の流れを自動化する技術です。

SCOREは、イーサリアムの仮想マシン(Etherreum Virtual Machine)を実装しており、イーサリアムに準拠するDAppをICON上でも構築することができます。もちろんイーサリアムだけでなく、ICON上でもDAppを構築することができます。また、ICONはコミュニティ間やユーザー間の手数料を自由に変更できることや、一定数のICXを担保としてネットワーク上に預けることで手数料を免除することも可能です。イーサリアムのスマートコントラクトは素晴らしい性能ですが、SCOREも引けを取らない性能になっております。

分散型取引所(DEX)

 

分散型取引所とは、中央管理者が存在しない非中央集権型の取引所のことです。ICONネットワーク上では分散型取引所が実装されているので、異なるブロックチェーンが発行している通貨やトークンを簡単に取引することができます。第三者を仲介させずに個人間で取引するので取引手数料を削減することができます。

また、発行された秘密鍵は個人で管理するので、取引所のハッキングや倒産などのカウンターパーティリスクを低減させることが可能です。

分散型取引所はこれから技術の進歩が進むにつれ、利便性が高く分散型取引所の仮想通貨は成長する技術になるので注目しておく必要があります。

ICONが提供するサービス

専用ウォレット『ICONex』とウォレットID『ICONick』

ICON専用ウォレットにICONexがあります。Google Chomeの拡張機能としてリリースされましたが、先日アンドロイド版もリリースされました。保管できるのはICXとETHだけとなっています。

 

ICONickはICONネットワーク内で利用できるウォレットIDです。従来の長くて複雑なアドレスと違い、自分でウォレットIDを決めることができます。いちいち長いアドレスを覚えている必要もないのでとても使いやすいと思います。

DAppプロジェクトを簡単に作成できる『ICONest』

ICONestは、ICON上で構築できるDAppプロジェクトを簡単に作成できるように設計されています。内容を見る限りではDAppが作成できるのではなく、ICOのトークンセールを管理できるサービスなようです。いくつか設定をするだけでDAppプロジェクトが作成できるようなのでここまでユーザーフレンドリーなインターフェースはICONだけでしょう。

管理ツールでは『ホワイトリスト』と『払い戻し/ロック解除』機能を使用して、プロジェクトを管理できます。

ダッシュボードでは、トークン販売ステータスのクイックビューが見れるようになっています。

ICONの将来性

LINEがICONとの合弁会社『unchain』を設立する

先月17日に、LINE社の子会社である『LINE Plus』は分散型プラットフォームのICONを開発する『The Loop』との合弁会社であるunchainを設立したと発表しました。LINEは、みなさんご存知の全世界で月間2億人のユーザー数を抱えるインスタントメッセージサービスです。LINE社は以前から仮想通貨事業や仮想通貨交換業を始めると知らせていましたので、これから本格的に始めていくようです。

unchainは、トークンエコノミーによってトークンが供給されるブロックチェーンエコシステムを作ることを目指しています。LINE社が先月立ち上げた別会社である『unblock』との共同で、DAppの開発やブロックチェーンの研究を行っていきます。将来的にはLINEをメインネットとして、LINEを利用して仮想通貨を送金できるサービスを作っていくようです。

同じインスタントメッセージサービスのテレグラムも似たようなサービスを作るためにICOを行っていました。こういったサービスを活用することでさらに手軽に送金できることが実現します。どちらが優れているかはまだ分かりませんが、期待して待ちましょう。

基本情報

通貨名

ICON

通貨単位

ICX

発行年月日

2017年8月24日

発行上限

上限なし

既発行量

400,228,740 ICX(2018年6月11日現在)

承認方式

Loop Fault Tolerance

公式サイト

https://icon.foundation/?lang=en

 

ICONまとめ

  • ブロックチェーンと既存システムを結ぶ分散型プラットフォームICON
  • ICONの構成要素は5つ
  • ICONの中核技術Loop Chain
  • スケーラビリティ問題を解決する承認方式Loop Fault Tolerance
  • ICON上でイーサリアムに準拠するDAppも構築できるスマートコントラクトSCORE
  • 低コスト、低リスクで通貨とICXを取引できる分散型取引所
  • LINEとの合弁会社unchainを設立した

おわりに

イーサリアムに似ているところが多いといわれるICONはいかがでしたでしょうか。イーサリアムはこれまでも価格が安定しており、投資対象としても優良銘柄とよくいわれているので、ICONも同じようなにおいを感じますね。性能もイーサリアムに引けを取らないので注目するのをオススメします。LINEとの共同開発も期待したいですね。

ご覧いただきありがとうございました。