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ジーキャッシュ(ZEC)ってどんなコイン?概要から将来性まで徹底解説!

法律で発行可能機関などが定められている法定通貨に対して、仮想通貨は誰もが自由に作れるものです。したがって、世界では日々沢山のコインが生み出されています。しかし残念ながらその殆どはメジャーになることはありません。

ところが、そんな中でも健闘している新生仮想通貨があります。その一つがZcash(ジーキャッシュ)です。2016年10月に公開されたジーキャッシュは2018年5月時点で仮想通貨の時価総額ランキング22位まで上り詰めました。今回はそんなジーキャッシュについて、概要・将来性を徹底解説していきます。投資を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

ジーキャッシュの特徴:匿名性

ジーキャッシュの一番の特徴は匿名性が非常に高いことです。一般的には、仮想通貨を取引する際、取引情報をブロックチェーン上に分散して刻んでその整合性を確認することで取引の安全が担保されています。非常に画期的な方法ではありますが、分散されたブロックチェーン上に取引に関わる個人的な情報も刻まれるため、匿名性が低くなってしまうというデメリットがあります。
この問題を解決するべく、ジーキャッシュは「ゼロ知識証明」の仕組みを導入しました。ゼロ知識証明とは、「この取引は安全ですよ」という情報以外の知識を要求せずに安全を証明する方法です。これにより送信者・受信者、取引金額、その他の情報まで含めて何一つ公開することなくで仮想通貨の取引を行うことができるようになりました。

匿名性をウリにする通貨は他にもある!

ジーキャッシュ以外にも取引の匿名性をウリにしている通貨があります。有名どころでいうとDash(ダッシュ)、Monero(モネロ)などがこれにあたります。しかし、匿名性を作り出す仕組みはジーキャッシュとは異なっており、アルゴリズムに工夫を加えることで可能な限り非公開で取引するようにする方法に過ぎません。完全非公開のまま取引の安全を担保する方法には未だ至っていないのです。

匿名性の問題点

完全非公開の取引によってプライバシーは守られますが、非公開にすべきではないという意見も少なくありません。匿名性の高い取引は闇市場の取引やマネーロンダリングに利用される可能性があります。やましい取引をする人にとって、ジーキャッシュはアシがつかない「隠れ蓑」になってしまう可能性があるのです。

ジーキャッシュ側はこの問題について、「仕組みの問題ではない」と考えているようです。ジーキャッシュ絡みの事件が起こったとしてもそれはジーキャッシュの問題ではなく利用する人間の問題ということでしょうか。たしかに筋が通った意見で一理あるとは思いますが、今後万一ジーキャッシュが凶悪犯罪に利用されたことが露見した場合、価格の変動は避けられないと考えられます。投資する際にはこの辺りの動向も踏まえしっかりウォッチしていきたいものです。

ジーキャッシュのその他の特徴

ジーキャッシュが一番にウリにしているのは匿名性の高さですが、その他にはどのような特徴があるのでしょうか。こちらではジーキャッシュの主な特徴2つを紹介していきます。

スローマイニングの採用

ジーキャッシュでは、初期のマイニングやバグ対応によるゴールドラッシュを防ぐために初期のマイニング報酬を減額する「スローマイニング」を採用しました。1ヶ月ごとにマイニング報酬が引き上がっていく仕組みです。

特別報酬が存在する

ジーキャッシュには「ファウンダー報酬」という特別な報酬が存在しています。これによって、マイニングの報酬の一部が投資家やジーキャッシュ財団に再分配されることになります。他の通貨では、マイニングを行った場合の報酬は100%マイナーが取ることになります。しかしジーキャッシュでは報酬のうち10%がファウンダーに還元されるのです。

ファウンダー報酬は期限が決められており、2020年には終了するとのことです。ファウンダー報酬があることによって、投資家やアドバイザーがジーキャッシュの発展に協力的になり、また、終了までの間は虚偽の情報などジーキャッシュに不利益な情報を流したりするリスクが減るとのことです。マイニングをしない一投資家としては、成長がより安定するための制度が設けられていることはプラスに感じられますね!

ジーキャッシュの仕組み

ここまで、ジーキャッシュの特徴について説明して参りました。一番大きな特徴はやはり匿名性の高さですが、その匿名性はどのように担保されているのでしょうか。ジーキャッシュを理解する上で避けて通れない「匿名性の仕組み」について解説していきます。

匿名性の仕組みを理解する上では

  • シールドトランザクション
  • ゼロ知識証明

の2つの概念を理解する必要があります。以下で1つずつ見ていきましょう。

シールドトランザクション

シールドトランザクションとは、「シールドアドレス」という特殊なアドレスを用いたトランザクションのことです。これを用いることで、送金が誰から誰に(どのアドレスからどのアドレスに)行われたのかを第三者に知られることなく送金可能になります。

シールドアドレス間での送金を行うとトランザクションの内容が暗号化されたままブロックチェーン上に記録されることになります。しかし、このように暗号化されたままの状態でどのように取引の正当性が担保されるのでしょうか。

実はこれを可能にするのが次で説明する「ゼロ知識証明」のロジックなのです。

ゼロ知識証明

ゼロ知識証明とは、ある人が別の人に対して、与えられた情報が「真実である」ということ以外の情報を相手に与えずに「真実」であることを証明する手法のことです。

これだけではわかりにくいので具体例を用いて説明します。色盲のAさんが2色のボールを持っているとします。Bさんは2色を判断することができますが、Aさんには2つが全く同じに見えています。さて、この時、「2つのボールが違う色である」とAさんに納得させるためにはどうすれば良いでしょうか。

ここでは以下の手法を取ります。Aさんがボールを背中に隠し、どちらか一方をランダムにBさんに見せ、Bさんは見せられたボールの色を答えます。Aさんは色を識別することはできませんが、自分が今どちらのボールを見せているかは把握しています。

これを複数回繰り返し、Bさんが毎回同じボールに対して同じ色を答えることができれば確率論的に「2つは違う色である」ということが証明できます。この時Aさんは「2つのボールは違う色である」という命題が真であること以外の情報を与えられていません。これがゼロ知識証明です。

ジーキャッシュではzk-SNARK(Zero-Knowledge-Succinct Non-Interactive Arguments of Knowledge)というゼロ知識証明を利用しており、これによって個人情報を明かすことなく証明を行えているのです。zk-SNARKでは証明鍵という特殊なKeyを用い、約40秒でトランザクション内容の整合性をを証明することができます。

ジーキャッシュ関連のプロジェクト

高い匿名性が特徴のジーキャッシュですが、この特色を活かしたプロジェクトも立ち上がっています。今回はその中から3つ厳選して紹介します。

1.イーサリアムのアップデート

イーサリアムは4段階のハードフォークアップデートが予め予定されているのが特徴の仮想通貨ですが、その4段階のうちのメトロポリスというアップデートにおいてジーキャッシュのzk-SNARKの技術を活用した機能が実装されました。

イーサリアムの創始者であるヴィタリック・ブテリン氏はジーキャッシュを今後注目すべき仮想通貨として挙げており、今後もイーサリアム絡みで何かプロジェクトが起こる可能性もあるかもしれません。

2.AlphaBayにおける決済手段

世界最大の闇サイトであるAlpha Bayにて決済手段としてジーキャッシュが用いられていました。尚、AlphaBayは現在は閉鎖されています。闇サイトと言うと倫理的には褒められたものではありませんがその市場規模は大きく、皮肉な事ですが通貨の使用量が大きく増えることは間違いありません。

JPモルガンのシステムにて実装予定

2017年5月、ジーキャッシュは大手金融グループのJPモルガンと業務提携することを発表しました。JPモルガンが開発しているQuorum(クォーラム)というシステムにおいてzk-SNARKの技術が用いられるとのことです。

ジーキャッシュを購入することができる取引所

 

日本でジーキャッシュを扱っている取引所は2018年5月現在コインチェックのみとなっています。アプリの使い勝手が良く知名度もあるため使っている方も多いのではないでしょうか。

コインチェック以外では中国の取引所であるバイナンスなどでも購入することができます。

まとめ:匿名性が吉と出るか凶と出るか見極めるべし!

ジーキャッシュの一番の特徴はやはり匿名性の高さです。それ故に革新的な利用方法も模索されつつあり、非常に将来性の高い通貨であると言えます。時価総額2位のイーサリアムとのプロジェクトや超大企業であるJPモルガンへの技術提供がジーキャッシュの将来性の高さを物語っています。

一方で匿名性には問題点も潜んでいます。犯罪に利用される恐れもあり、もしそれが露見した際には国レベルの規制が入る可能性もあり、価格が暴落するきっかけになってしまうかもしれません。投資する際には最新の情報をチェックしつつ慎重に行う必要がありそうです。最後まで読んで頂きありがとうございました。