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中国のイーサリアム?仮想通貨NEOの特徴・将来性を解説します。

日々たくさんの仮想通貨が開発される中で、イーサリアム(ETH)は分散型アプリケーションプラットフォームの代表的な通貨として確立してきました。時価総額は8兆円を超え、時価総額ランキングもビットコインに次ぐ2位に位置しています。

このイーサリアムに対抗するために中国で開発された仮想通貨がNEOです。NEOは、イーサリアムと同じような特性を持っていることから中国版イーサリアムと称され比較されてきました。時価総額は5400億を超え、時価総額ランキングも11位と健闘しています。もともとはAntshares(アントシェアーズ)という名称でしたが、2017年6月にリブランディングされNEOに改称しました。NEOよりもAntsharesというほうが認知している人が多いようです。

そんな中国版イーサリアムNEOとは一体どのようなものなのか、はたしてイーサリアムと競合していくのか解説していきます。

NEOとは

基本情報

通貨単位

NEO

開発者

Da HongFei

総発行枚数

1億枚

既発行量

6500万枚

発行日

2014年2月

公式サイト

https://neo.org/

 

分散型アプリケーションプラットフォームとは

NEOはイーサリアム同様、分散型アプリケーションプラットフォームとして2014年2月に開発されました。分散型アプリケーションプラットフォームとは、中央管理者が存在せず、誰でもサービス(アプリケーション)を構築できるプラットフォームのことです。ブロックチェーン技術を活用した新しいサービスを作るためには2つの選択肢があります。

1つ目は自分たちで新しいブロックチェーンを開発しその上でサービスを構築すること、2つ目は、既存のブロックチェーンを利用してその上でサービスを構築することです。

この2つの選択肢には大きな問題があり、1つ目の新しいブロックチェーンを構築することはかなりの手間や時間、プロジェクトの参加者が必要となっており、2つ目の既存のブロックチェーンを利用することはそのブロックチェーンに対して準拠してなければならず不自由なものとなります。

分散型アプリケーションプラットフォームはこういった問題を解決し、ブロックチェーン技術を用いたサービスを開発するための敷居を下げることができます。

NEOが目指す未来「スマート・エコノミー」

NEOが掲げるスマート・エコノミーとは、NEOブロックチェーンを使ってスマートに資産や取引・情報を処理・管理するエコノミー(経済)を構築することです。NEOはスマートコントラクト+デジタルアセット+デジタルアイデンティティによってスマート・エコノミーは成立すると定義しています。

デジタルアセット

ブロックチェーンの技術により資産をデジタル化し、分散化、信頼不要、高い透明性、追跡可能、仲介者不要を可能にする。

デジタルアイデンティティ

個人や組織の身元情報をデジタル化し、分散的に情報を管理します。

スマートコントラクト

取引の内容や条件を確認し成立するまでの一連の流れを自動化する。

たとえば、賃貸契約や不動産売買、個人情報や金融情報の保護もスマートコントラクトを利用してブロックチェーンで管理するということです。スマートエコノミーとは既存のシステムの中で稼動していきます。次にNEOの特徴をみていきましょう。

NEOの特徴

NEOとNeoGASの役割

NEOプラットフォームには、2つのネイティブトークンが存在します。それが、NEOトークンNeoGASです。NEOトークンは、ネットワークを管理するための議決権を与える役割を持っています。これはNEO独自のメカニズムに利用されます。これは後で解説いたします。

NeoGASとは燃料のことを意味します。NEOのプラットフォーム内で使われ、主にスマートコントラクトを利用するときやアプリケーションを開発するときに必要です。またNeoGASはNEOのコンセンサスアルゴリズムのインセンティブとしても支払われます。Neon WalletというNEO専用ウォレットにNEOを保有しておくことでNeoGASが配当されます。このNeoGASはイーサリアムの燃料Etherと同じイメージです。

NEO独自のコンセンサスアルゴリズム「DBFT」

DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)とは、ビサンチン耐障害性コンセンサスアルゴリズムのことです。ビサンチン問題とは、不特定多数の参加者がいるネットワークで、悪意のある参加者や嘘偽りの情報があった場合にネットワーク全体で1つの合意を形成できるかの問題です。DBFTはビサンチン問題に耐性をもつメカニズムです。

DBFTは、ブックキーパーと呼ばれる新たなブロックを生成する監視者が複数存在します。このブックキーパーはNEOトークン保有者の投票によって決まります。NEOトークン保有者たちはブックキーパーに賛同できないと異なるブックキーパーを選ぶことができます。ブックキーパーになるにはNEOトークン保有者からの賛同が必要です。

ブックキーパーには2つの役割があり、それを代わる代わる行います。

  • スピーカー・・・ブロックの提案をシステムに送信する
  • デリゲート(代表者)・・・トランザクションのコンセンサス達成に対しての責任を持つ人たち

DBFTで新しいブロックを生成するには以下のプロセスを経ます

  1. ブックキーパーの中からランダムに1人スピーカーを選び、それ以外はデリゲートとなる。
  2. スピーカーがこれまでの取引を記録したブロックを生成する。デリゲートたちでそのブロックの妥当性を投票し66%以上の賛成を得られれば、スピーカーはチェーンにつなげることができ新しいブロックが生成されます。
  3. もし、66%以上の賛成票を得られなければ別のブックキーパーがスピーカーに選ばれ、再び2を行います。
  4. 2、3を66%以上の賛成票が得られるまで繰り返します。

ブロック生成は大体15秒~20秒程度で生成され、新しいブロックが生成されるとNeoGASがNEOトークンの保有割合によって受け取れます

イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、現在PoW(プルーフオブワーク)ですが今後PoS(プルーフオブステーク)に移行されていきます。PoWは作業の処理能力が高い人、PoSは通貨の保有量が多い人に権力が集中する特性を持っています。

DBFTの利点はすべてのNEOトークン保有者が、NEOの持ち分に応じてネットワークに関われる点です。ブックキーパーたちでNEOトークン保有者を管理し、NEOトークン保有者たちはブックキーパーを管理できるようになっています。

誰もが権限を持って投票に参加できるようになっているのでDBFTは民主的なコンセンサスアルゴリズムだといわれています。

NEO独自のスマートコントラクト「NEOContract」

スマートコントラクトとは、スマートなコントラクト(契約)でこの場合には契約ではなく取引全般のことを指している。取引の内容や条件を確認し、成立するまでの一連の流れを自動化させるのがスマートコントラクトです。

NEOContractは確実性、高パフォーマンス、拡張性をもっています。

NEOContractはイーサリアムと比べると、イーサリアムはSolidityやSerpentのようなイーサリアム独自のプログラミング言語でないと開発に参加できませんが、NEOであれば既存のプログラミング言語で簡単に開発に参加することができます。対応言語はC#、F#、VB.Net、Java、Kotlinがあり、今後C、C++、Python、JavaScriptでも開発に参加できるようになります。将来的にエンジニア全体の90%以上がNEOを使った開発に参加できることを目指しています。

NEOをベースとするDApps(分散型アプリケーション)

DAppsとは、中央管理者が存在しない非中央集権的なアプリケーションのことです。DAppsは誰もがサーバーにアクセスでき、開発に参加できます。ただ開発に参加するためにはGASを支払わなければならず、NEOならNeoGAS、イーサリアムならEtherが必要です。

DAppsはブロックチェーンの技術を用いているので、データの改ざんやトークンを盗んだりすることはできません。

DAppsはDavid Jonston氏によって次のように定義されています。

  1. オープンソースであること。
  2. アプリケーションのデータや運用記録はブロックチェーン上に格納すること。
  3. トークンを発行し、開発の参加者にも報酬を支払うこと
  4. コンセンサスアルゴリズムに従ってトークンを発行すること。

出典 https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications

この1~4の条件を満たすものがDAppsと定義されています。

NEOをベースとするDAppsは現在37種類開発されていますが、イーサリアムの1000種類以上と比べると後発ということもありかなり少ないです。ここで、NEOベースのDAppsを少し紹介します。

Red Pluse

中国の金融市場のニュースや動向を配信するサービスです。

THEKEY

中国の政府当局が認めたブロックチェーンを活用したID検証ツールを提供するサービスです。

 

これからもNEOをベースにたくさんのDAppsが開発されていきます。先ほど述べましたが、NEOは多様なプログラミング言語に対応しており、簡単に開発に参加できます。イーサリアムと比べても受け口の大きさはNEOのほうが大きいのです。

NEOの将来性

中国規制が懸念されるが希望も見えている

昨年、中国は国内外の仮想通貨取引やICOによるトークン発行について禁止の政策を施行していました。最近その規制をさらに厳しくすると報じられており、法定通貨と仮想通貨間の取引業務だけでなく、仮想通貨同士の交換業務も規制する方向で進んでいます。

これだけみると、中国でブロックチェーンの技術は規制によって縮小されていくかと思われるかもしれませんが、先ほど述べたTHEKEYは中国政府が認めています。THEKEYはNEOブロックチェーン上で構築されているのでNEOが動作しなければ稼動できません。さらにNEOはTHEKEYと提携しています。THEKEYが中国政府から認められているならNEOは、規制から逃れる可能性はあります。

NEOは中央集権なのか

イーサリアムの開発者Vitalik Buterinはビットコインの開発者Satoshi Nakamotoに倣い、非中央集権を追求し続けており、政府との煩雑な関係も断ち切るようにしてきました。

一方でNEOは、中国政府による仮想通貨の禁止政策が強まっていく中でも開発を続けています。これが中国の政権下であると仮定すればイーサリアムとは違って中国政府という中央集権によって管理されていることになります。分散型プラットフォームとしてこの違いは大きいはずです。

どちらが良いかは判断できませんが、中央集権型でもプロジェクトを成功させる可能性はあります。たとえばリップル(XRP)は、リップル社が多くの権限を握っているので中央集権型といわれています。リップルも実用化されはじめ、たくさんの銀行や金融機関と提携して規模を拡大しています。NEOもこれから成功して価値をあげていく可能性は大いにあります。

NEOまとめ

  • NEOは分散型アプリケーションプラットフォーム
  • スマート・エコノミーを掲げている
  • NEOトークンはネットワークを管理する議決権、NeoGASはNEOプラットフォーム上で利用される燃料
  • DBFTは民主的なコンセンサスアルゴリズム
  • 多様なプログラミング言語に対応している

いかがでしたでしょうか。NEOとイーサリアムは同じ分散型アプリケーションプラットフォームですが似ていないところも多かったと思います。

Weiss Ratingsという仮想通貨の格付けを行っているサイトで3月に行われた評価ではNEOはC+からB-と高評価を受け、上から2番目の評価でした。ちなみにリップルが1番評価されB+、イーサリアムはC+という評価でした。これだけで通貨の価値は決まりませんが、通貨を購入する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

これから中国規制の煽りを受ける中でNEOがどれほど成長していくのか楽しみです。

ご覧いただきありがとうございました。