なるほど!をお届けする仮想通貨情報メディア

  • BTCBTC

    369,239円

  • ETHETH

    9,612.7円

  • ETCETC

    417.84円

  • LTCLTC

    2,703.5円

  • BCHBCH

    9,072.4円

  • XRPXRP

    32.819円

  • LSKLSK

    0.0000円

  • XEMXEM

    6.9780円

仮想通貨開発における「オープンソース」とは?概要・メリットから代表的な通貨まで一挙公開

仮想通貨に関する議論を見ていてよく目にする言葉の一つに「オープンソース」というものがあります。イメージでなんとなく捉えやすい言葉ではありますが、どのようなメリットや問題点があり、どの通貨がオープンソースを採用しているかまで把握している方は少ないのではないでしょうか。

今回は、何となくわかった気になってしまっている「オープンソース」について概要やメリット、主要通貨での採用状況などを紹介していきます。

オープンソースとは何か

そもそも「オープンソース」とは、ソフトウェア中でもソースコードが公開されており、誰でも閲覧・改良・再配布ができるようになっているもの指します。従って、どこかの会社がソースコードを保持し従業員によって開発が進められるスタイルとは逆のスタイルです。

オープンソースだと興味のある人たちが集まって開発を行うことになります。馴染みのない人にとっては不安に感じられるかもしれませんが、実はオープンソースは非常に身近なものなのです。

オープンソースで開発がされているプロジェクトの代表的な例としてはOS(オペレーティングシステム)のLinuxが挙げられます。Linuxがベースになった開発の例としてはアンドロイドスマートフォンで用いられるオペレーションシステムが挙げられます。

一般的に、ビジネスにおける競争力維持のために保持するコードを非公開とするのは企業にとって一般的なことです。その点、ビットコインをはじめとする仮想通貨のブロックチェーンはコードがオープンソースとなっており、誰もがそのオペレーションの仕組みにアクセスしたり複製することができます。これは、仮想通貨が一般的に非中央集権的な理想を持っており「分散管理される通貨を作る」ことを目標としていることが反映された結果と言えます。

オープンソースを採用するメリット

オープンソースが仮想通貨の一般的な理念に合致しているというのは先程申し上げた通りですが、そのほかにもオープンソースにはメリットがいくつかありますので、以下で紹介していきます。

開発に関わる人たちのモチベーションを高く保つことができる

ソースがクローズドの場合は会社などから雇われた人が開発を行うのに対し、オープンソース開発の場合は、開発者が自分が本当にいいと思ったものを作っていたり、やりたいことをやっているケースが多いです。仕事やお金のために、といったモチベーションが主となるクローズドソースの場合と比べて開発者のモチベーションは高く保たれます

また、開発しているソフトウェアが今後どのような方向に向かうべきで現状どんな問題を抱えているのかを開発者たち自身がよく理解しているケースが多いです。

優秀な人材が適材適所で働きコードを改善してくれる

プロジェクトに参加している優秀な開発者達は、コード上の問題のある部分を指摘したり、それを解決したり、不要なコードを削ってよりシンプルなコードに改善しようと日々試行錯誤しています。

もちろんクローズドの場合でもそのプロセスは踏みますが、人的リソースが限定されているため参加人数が少なく、多様性が低い状況に陥りがちです。

オープンソースの開発においては斬新なアイデアを持った開発者が新規参加することも多く、なかなか解決できなかった問題がいとも簡単に解決される、なんていうこともしばしばあります。

開発段階でより多くのバグに気づき改善することができる

ソフトウェア開発に携わる開発者にとって一番怖いものと言えばバグではないでしょうか。

エンジニアは日々一つでもバグの少ないソフトウェアを開発しようと邁進しています。このバグですが、もちろん少ない人数でソースコードを見たときよりも多くの人の目に触れたほうが発見される可能性が上がります。また、新しく開発に参加する人が見ると固定観念なく見ることができるため発見につながることもあります。

結果、コードがオープンになっておりかつ開発に多くの人が関われば関わるほど、より多くの不具合がより早い段階で発見され、ソフトウェアはより強固で安全になっていくのです。

いいプロジェクトが長続きする可能性が高い

企業などの主体によって運営されているプロジェクトの場合、どんなに良いプロジェクトであっても経営主体の方針や財政状況によってはプロジェクトが已む無く終了してしまうケースがあります。

しかし、オープンソースのプロジェクトであればそのプロジェクトを良いと思う開発者が参加し続ける限りアップデートされ続けるのです。多くの開発者が参加することによってソフトウェアがより洗練されていくだけでなく、優秀な開発者たちがプロジェクトに興味を持ち開発やメンテナンスを続ける限りソフトウェアがアップデートされ続け、結果長続きする可能性が高いのです

匿名の人を含む自発的チームで運営しているため規制を受けにくい

オープンソースのプロジェクトにはさまざまな開発者が参加することができます。その中には様々な国籍の人が含まれており、匿名での参加も可能となっています。従って、特定の国の政府などがプロジェクトに対して規制をかけることが非常に難しくなっています。結果、企業主体でやった場合すぐに規制を受けてしまうような内容の開発であってもオープンコードの開発であればすすめられるようなケースもあります。

仮想通貨はまさにその好例と言えるのではないでしょうか。結果、プロジェクトの種類も非常に多様性に富んだものになります。

オープンソースで開発が行われている仮想通貨

ここまで、そもそもオープンソースとは何かを説明し、オープンソースで開発を行うメリットについても紹介してきました。

では、実際にオープンソースで開発が行われている通貨にはどのようなものがあるのでしょうか。

オープンソースは非中央集権的という仮想通貨の理念ともなじみがよく、採用している通貨は非常に多いですが、今回はその中から代表的なものをいくつか紹介していきます。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)

時価総額1位を誇る通貨であるビットコインはオープンソースで開発されている通貨の代表格でもあります。ビットコインのソースコードは公開されており、誰でも検証可能になっています。また、公開されたコードをコピー、改変して新たな通貨を作る動きも活発になっています。

ビットコインの将来は優秀な開発者に支えられ維持されているのです。改善案の提案は誰でも行うことができます

イーサリアム(Ethrium/ETH)

ビットコインに次いで2番目の時価総額を誇るイーサリアム。こちらもオープンソースの通貨であり、その特徴であるスマートコントラクトを活かしたさまざまなプロジェクトやアプリケーションがリリースされています。

NEMとは機能が似ているため比較されることが多いですが、イーサリアムがオープンソースなのに比べてネムはクローズドであるという違いがあります

ソースがクローズドな仮想通貨もある

オープンソースのアイデアは仮想通貨の本来の理念と非常によくなじむものですが、仮想通貨の中にはソースをクローズドにしているものもあります

代表例が先述のNEM(XEM)。クローズドソースを採用するメリットとしては、不具合があった場合に責任の所在が明らかであること、また、オープンソースに比べて使用方法やインターフェースが煩雑になりにくいことなどが挙げられます

役割があいまいなオープンソースでは仕様を示すドキュメントの作成などに手が回らないことも多く、最悪の場合自分でコードを読み解いて使用方法を探るはめになってしまうかもしれません。その点、クローズドコードの場合はしっかりと管理がなされている場合が多いです。

ソースの参照方法:GitHub(ギットハブ)

ソースを実際に参照してみたい人は、GitHub(ギットハブ)にアクセスすれば誰でも閲覧し開発に参加することができます。

Gitとはプログラムのソースコード等の変更履歴を記録、また追跡するためのシステムで、分散型バージョン管理を行えるのが特徴です。リーナス・トーバルズがLinuxのソースコード管理をするために開発し、それ以来多くのプロジェクトで採用されています。

GitHubはGitの仕組みを利用しソースコードを管理・公開できるようにしたサービスの名称です。仮想通貨のみならずさまざまなソフトウェアのオープンソースコードが掲載されています。

Microsoft(マイクロソフト)社によるGitHub買収問題

2018年6月4日、Microsoft(マイクロソフト)社は仮想通貨をはじめとする様々なシステムのソースコードを共有することができるWeb上のデータベースであるGitHubを75億ドル(約8200億円)で買収することを発表しました。このニュースは仮想通貨開発者や投資家の間でも大きな話題になりました。

GitHubは以前より株式上場よりも会社を売却することを望んでおり、マイクロソフト社の最高経営責任者(CEO)であるサティア・ナデラに好印象を持ったことなどからMicrosoft社を売却先として選定したとの報道がされました。

ギットハブのCEOにはナット・フリードマン(Nat Friedman)氏が就任します。同氏は2016年にマイクロソフト社が買収したザマリン(Xamarin)の創業者で、現在はMicrosoft社においてコーポレート・バイス・プレジデントを務めています。

GitHubのCEOであり創業者でもあったクリス・ワンストラス(Chris Wanstrath)氏は買収を機にCEOを退任して、Microsoft社ののテクニカルフェローを務めることになります。

オープンソースを公開する場を、それ以外の方法で運営を行ってきた企業が買収した今回の件は世界的に見ても非常に興味深い出来事であったといえます。

以前、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ(Bill Gates)氏はビットコインやその他の仮想通貨に対して批判的な意見を語ったことがあります。その姿勢はかなり批判的かつ攻撃的で、「ビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨への投資は非常に愚かな投資であり、もし投資するなら空売りする」と述べたこともあります。

このような発言を踏まえると、GitHubがMicrosoftの傘下に入ることは仮想通貨開発、ひいては仮想通貨市場全体にも大きな影響を与える可能性が否定できません

現時点ではマイクロソフトは買収後もGitHubで利用できるプログラミング言語や開発ツール、運用環境などのオープン性は維持すると発表しています。従って問題はすぐには起こらないものと予想されますが、今後Microsoft社がどのような施策を行いどのような変化がもたらされるのかは引き続きウオッチしていく必要がありそうです。

まとめ

オープンソースでの開発は、プロジェクトに魅力を感じた開発者が自発的に参加して開発されるため高いモチベーションで開発が行われる他、さまざまなバックグラウンドを持った多様な開発者の参加によりより洗練されたコードができるというメリットもあります。

また、さまざまな国から多様な人が実名・匿名問わず参加する開発においては政府等による規制がなかなか届かず、各国で法的な規制を受けることが多い暗号通貨のような分野の開発であってもある程度のスピード感を持って進めることができるというメリットもあります。

仮想通貨が今ほど種類豊富かつ高機能に発展してきたのはオープンソースの恩恵が非常に大きいといえるのではないでしょうか。

オープンソースは仮想通貨以外にも通じる考え方であり、仮想通貨が台頭する以前から独自の歴史や文化を発展させてきたコミュニティの一つです。仮想通貨の開発について知るうえで、オープンソースの内容を理解することは不可欠と言えるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。